
Marantz7 S/N 10100番台 レストア依頼 概要
★再度電源を入れて各電圧をチェックします。

★フォノイコのカソードバイパスコンです。

内部です。不良のバンブルビーを良品に交換し完全オリジナル状態にレストアしました。
S/N 3桁台初期型に特有のぶっといワックスタイプのカップリングコンデンサー0.33uF/200をNOSの良品に交換しました。
交換部品です。



横一列の小さなバンブルビーを良品に交換しました。

裏面です。こちらも完全オリジナル状態です。電源回路の低圧セレンも交換しました。
基板上の殆どのバンブルビーを良品に交換しました。表面に特殊なコーティングを施し、できるだけ劣化を遅らせる処理をしています。
フォノイコのカソードバイパスコンは新品に交換し、オリジナル早初期型特有の俵2段積構成及びリード線の段曲げもオリジナル状態に拘りました。当工房のS/N
2桁台と同じ状態です。
ラインアンプのセラミックコンデンサーは純正SPRAGUEの新品に交換しました。
左側面のスポンジを張り替えました。
電源回路は高圧セレンを交換し、消耗品である電解ブロックコンデンサーは3本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。これで当分の間は良い状態で聴けると思います。



★レストア完了です。 2025. 2. 28

こちらも中央テスターは交換した低圧セレン直後の電圧です。26.99Vを示し良い値です。
こちらの中央テスターは交換した高圧セレン直後の電圧です。330.8Vを示し良い値です。
左の白テスターは高圧B1です。281.1Vを示し非常に良い値です。中央テスターはヒーター電圧です。こちらも19.08Vを示し良い値です。
★漸くまともな音出しができます。
まず、バンブルビーの漏れ電圧の直流がパワーアンプに流れています。
取り合えず普通に音は出ていますが、歪が乗り雑然とした音です。
バンブルビーの検査交換以外の電源回路や他の回路を大方交換し漸く電源を入れる準備ができました。


★電源が正常になったので各バンブルビーの洩れ電圧を測定しています。
例として右画像はラインアンプの0.22uF/400です。かなりの漏れが検出できます。他も表面の汚れを拭き取ると、殆ど表面に亀裂が入ってかなり洩れも出ています。ラインアンプのバンブルビーは全て不良です。




最初期型に特有の裏のワックスタイプの0.33uFです。左右とも容量が膨れESRもかなり高く不良です。
最初の残留ノイズの検査では、ここが発生源と考えます。
★最初の試聴音出しです。
電源電圧が異常に低いので音を聴くまでもないと思っていましたが、念のため音出しをしてみました。
まずCDでラインアンプの音からですが、左右の音量が非常に小さく特に右は殆ど出ていません。しかも左右とも蚊の鳴くような音です。
レコードも全く低音は出ていません。また、音洩れが酷く特に右はバランスボリュームも効かなくなって回路を回り込んで大きく洩れています。
かなり状態は悪いようです。



こちらは表面です。フォノイコ最終0.47uFのみ結構な漏れがありますが他は大丈夫です。
裏面の横一列の小さなバンブルビー0.01uFです。4個とも少し漏れがあります。
バンブルビーのチェックでは電源電圧が極めて低いので全体に洩れも低くでます。電源をきちんと直した後またチェックします。
低圧φ35です。3ブロック中2ブロックで導通不良を起こしています。
高圧2段目φ35です。3ブロックともかなり容量が少なくなっています。
裏面もオリジナル状態です。











左右4個とも容量不足及び1.5倍以上膨れて不良です。





高圧先頭φ25です。最初のブロックが完全に抜け切っています。

内部です。 完全オリジナル状態です。側面のスポンジだけ朽ち果てたのか綺麗に除去してあります。
2025. 1. 20, 21 検査
2025. 2. 24 レストア進捗
2025. 2. 28 レストア完了

根元が切れ掛かっていた貴重なオリジナルの電源コードを、まだ余り酷くない位置に差し替えました。

★レストア途中の進捗状況です。 2025. 2. 24
左右出力の残留ノイズです。左右とも少しノイズが出ています。
こちらの右テスターは低圧セレン直後の電圧です。23.24で通常よりも5V以上下がっています。
こちらの右テスターは高圧セレン直後の電圧です。259.1Vで通常よりも70V以上下がっています。
こちらの右テスターは高圧B3です。こちらも200Vを切って180.2Vでイコライザーの動作限界に近い値です。
こちらの右テスターは高圧B2です。198.5Vで、とうとう200Vを切っています。
左テスターはヒーター電圧です。15.37VでTelefunken ECC83の動作限界に近いくらい電圧が落ちています。右の白テスターは高圧B1です。215.9Vと極めて低い状態です。
★バンブルビーの漏れ電圧チェックです。
★電源を入れて各値を検査します。
★まずは消耗品である電解ブロックコンデンサーのチェックからです。
Marantz7オリジナル S/N.10100番台グリーンです。音が悪くなってきたのでレストアを依頼されました。
★レストア後の試聴エージング風景です。
いつもの良品オールバンブルビーのすがすがしい音が出ています。
ただ今、ブラームスのヴァイオリン協奏曲二長調作品77を聴いています。
爽やかなヴァイオリンの調べと力強い音は、さすがのMarantz7オリジナルです。
