2019.12. 28 掲載、検査完了
2020. 1. 9 レストア完了
★電源を入れてレストア後の各電圧をチェックします。
高圧B3です。こちらも201.9Vとかなり落ちています。
★それでは電源を入れて各電圧をチェックします。
★Marantz7オリジナル SN.10100番台グリーンの超初期モデルです。
交換部品です。今回は電源部品やカップリングコンデンサーの他に、出力調整ボリュームがあります。
カップリングコンデンサーはバンブルビー以外は良品です。
レストア後電圧が上がったのでパイロットランプが切れました。
新品に交換しました。
内部です。基板上の全てのカップリングコンデンサーをこちらの良品バンブルビーに交換しました。
フォノイコのカソードバイパスコンは4本ともMarantz7純正のSPRAGUEの新品に交換しました。
ラインのセラミックコンデンサーも純正SPRAGUEに交換しました。
電源回路は高圧セレンを交換し、電解ブロックコンデンサーは高圧先頭φ25と低圧φ35を交換しました。
後面の出力調整ボリュームは代品に交換されていたのでMarantz7オリジナル純正クラロスタットに2本とも交換しました。
★ ただ今レストア後のエージングを行っています。
音はさすがのバンブルビーです。
極めて繊細な音を奏で、力強い低音もなかなかのものです。
これで3桁台の品位を保って、外観や内部も良い状態になり、音も60年前の良い音に戻りました。
ヒーター電圧です。こちらは低圧セレンを交換していないのでレストア前と同じ18.29Vでまあまあの値です。
低圧セレン直後の値です。26.9Vを示しまあまあの良い値です。
高圧B3です。こちらも239.3Vで大変良い値です。
高圧B1です。277.3Vを示し良好です。
高圧B2です。258.4Vでこちらも良好です。
高圧セレン直後の電圧です。335.9Vで充分な値です。
横一列4個の交換したバンブルビーです。
流用の青い低圧セレンと電源回路です。
裏面です。横一列の小さなカップリングコンデンサー4個もバンブルビーに交換しました。
青い低圧セレンは良品が付いていたので交換せずそのまま流用です。
後部の出力調整ボリュームをMarantz7オリジナルの純正クラロスタットに交換しました。
交換した純正の良品バンブルビーと、これも純正SPRAGUEのカソードバイパスコンです。
電源の高圧セレンと電解ブロックコンデンサーです。
電源トランスの漏れ電圧です。28.22Vと何とか大丈夫ですが逆相では110Vを超すのでそれなりに劣化しています。
低圧のブロックコンデンサーです。こちらもLeaky表示でリークしています。
高圧の2段目です。3ブロックとも概ね大丈夫のようです。
ヒーター電圧です。18.67Vでまあまあの値です。
低圧セレン直後の電圧です。27.19Vとかなり良い値です。
★電源回路以外では、カップリングコンデンサー類はきちんとレストアしてあるので特に問題はありません。
フォノイコのカソードバイパスコンも国産部品に交換してあります。
フォノのRIAA偏差は崩れています。抵抗とコンデンサーの交換が必要です。
3桁台前半以前の超初期型に特有のトーン回路のぶっといカップリングコンデンサーは当然膨らんでいますが、音を聴く限りではセラミックコンデンサーとの相性も良く特に音にも影響は無さそうなのでこのまま使用します。
音出しではラインは特に問題無くMarantz7の良い音が聴けます。
フォノイコはRIAA偏差が崩れているので中高域がピーキーで低音が弱く感じます。
外観は殆どオリジナル状態でパネルも奇麗です。
高圧B1です。236.3Vでかなり電圧は落ちています。正常時は280V位です。
高圧B2です。219.2Vを表示こちらもかなり落ちています。
高圧セレン直後の電圧です。286.0Vを示しかなり電圧が落ちています。正常時は330V位です。
高圧の先頭のブロックコンデンサーです。3ブロックともLeaky表示でリークしています。
ここに前のレストアされた方は国産の電解コンデンサーを追加されています。リプルが大きくノイズが乗って来たのでしょう。
電源回路にコンデンサーが追加されています。低圧セレンも交換されています。
横一列4個のカップリングコンデンサーはビタミンQに交換されています。
★念のため各部をチェックします。
いつものように電源投入前の電解ブロックコンデンサーのチェックからです。
恐らくかなりひどいガリがあったのでしょう。出力調整ボリュームが交換されています。
内部です。オリジナル部品では無いものの、きちんとレストアされています。
塗装は全体に汚れや傷があります。
出力レベル調整ボリュームが替えてあります。
Marantz7 10100番台 レストア依頼機 F.T 様 概要
★レストア完了です。 2020. 1. 9