Marantz7 S/N 10300番台 修理依頼 概要

2022. 10. 9 修理完了

こちらがそのノイズの出るボリュームの角度です。通常よく聴く位置なので、、、大変です。

売却済当工房所有機 McIntosh MC60 の発送前の試聴を兼ねて本機の音出しを行っています。MC60も良品オールバンブルビーの完全オリジナル状態で、ノイズも無くとても良い音です。

ボリューム交換後の試聴風景です。

交換前は全体に少しノイズが感じられましたが、交換後はノイズも無く以前より良い音が出ています。

極めて煌びやかで張りのある透明感溢れる音です! 純正クラロと良品バンブルビーの仕業?です。

よく#7オリジナルはどれも同じ音だという方(老舗ショップ)もいますが、数はこなしても本当のセブンの音を聴いたことが無い方のようです。特に3桁台でオリジナル状態にレストアした個体は全然違います。
同じ様に聴こえるのはどれも電源回路が古くなってぼんやりした音だからです。

消耗品である電源回路の電解ブロックコンデンサーを、純正だからと言って古いものを大事に使っているようでは本来のセブンの音は聴けません。





それにしても、、、良い音です。  WE350B pp と TANNOY Monitor RED 15が輝きます。







 

ボリューム交換後の状態です。

ガリやノイズも無く奇麗な波形が出ています。

一応各部のチェックです。左の白いテスターは高圧B1です。278.2Vを示し極めて良い値です。右テスターはヒーター電圧です。こちらは17.72Vでまあまあの値です。

交換後の検査状況です。

こちらは今回交換するポッチ2つの純正クラロスタットメインボリュームです。ステンレスカバーにまだラベルが付いています。

こちらが問題の純正クラロスタットボリュームです。

内部です。以前と同じです。

まずはどんな状態か聴いてみます。 回してみるとやはり右チャンネルから一部の角度でびっくりするような大音量の音とドカーンというノイズが出るところがあります。

当工房では交換部品としてMarantz7オリジナル純正クラロスタットのメイン、バランスボリュームをS/N 3桁台用(ポッチ2つ)とS/N 4桁台用(ポッチ1つ)をそれぞれ用意しています。

左から2個がポッチ2つ、ステンレスカバーのS/N 3桁台用純正クラロスタットで右2個がS/N 4桁台の一般的な純正クラロスタットボリュームです。

3年程前に当工房から購入されました。今回ボリュームから大きなノイズが出始めたのでボリュームの交換を依頼されました。