当工房所有機 Marantz7オリジナルグリーン 10300番台  概要

2019. 2. 4 初掲載
2019. 5.12 レストア完了

★ Marantz7オリジナル SN.10300番台グリーンハンマートーン塗装 極めて上物の最初期型です。

★以上の様に本機は完全なオリジナル状態を維持した極めて貴重なSN.3桁台グリーンハンマートーン塗装の逸品です。
これ程良いものはめったにありません。他のショップの様に組替えたものでもなく純粋にオリジナル状態です。


ビンテージアンプは持った者勝ちの世界です。2台として同じものはありません。
増して、最初期型SN.10300番台と極めて若いシリアル番号でこれほど程度の良いものは世界中探してもなかなか無いでしょう。

マニアなら解る、格別なセブンです。








★漸くレストアも完了し試聴しています。

やはりオールバンブルビーの極めて繊細で透明かつダイナミックな音が堪能できます。

特に電源回路も全て良品です。中音域のきれいさは抜群です。





★仕事の合間に本機+#8で静かにモーツァルトのピアノ協奏曲を聴いています。

やわらかいピアノの旋律にバイオリンの響きが優しく包み込み、実に快い調べです。

心が洗われるようです。


Marantz7のこの音こそが古から人々の心を虜にさせてやまないのです。












左側面だけ通常のブラウンハンマートーン色です。

裏面です。電源の抵抗類は高級品に換えています。音の抜けが一際引き立ちます。

ポッチが2つ付いた3桁台純正クラロスタットボリュームです。
ガリも無くとても良い状態です。

高圧セレンと良品の電解ブロックコンデンサー3本です。

内部はいつものようにオリジナル状態にレストアしました。

★レストア完了です。                                                                           2019.5.11

漸く全ての良品バンブルビーが揃いました。

3桁台初期型特有のぶっといワックスタイプコンデンサーです。

こちらもポッチ2つの純正クラロスタットバランスボリュームです。

ヒーターセレンも交換しました。

フロントパネルはこちらの10070番台と同じ研磨仕上げで、特に本機はゴールドが強いアルマイト処理を施されています。
完全無傷です。

勿論、3桁台以前の特徴である薄板、角スリット、丸角ツマミ、茶ノブ(裏にパテントNOの入った純正品)です。

背面の端子状態です。オリジナルそのままのとても良い状態です。

後面にはたばこのヤニで黒くなっている所がありますが、丁寧に落とせばきれいになります。
木製ケースに入っている場合、他の4面と違ってこの後面だけは外気に晒されるので特にグリーンの塗装は劣化します。
これも辿った本機の歴史でありビンテージ品としての証でもあります。
何と!この時代のもので硬い純正丸コードが生き残っています。これは奇跡です。

研磨仕上げのパネルにはツマミの形がはっきり写ります。
これは、この300番台あたりが最終でこれ以降の3桁台は薄板でも普通のヘアライン加工のアルマイト仕上げになります。
以前レストアした10200,10300番台グリーンや10080番台も同じ研磨仕上げでした。

外観の塗装はほぼ完全に無傷で、後で塗ったものでは無く純正の塗装色です。
これもこちらの10400番台と同じ深いグリーン色です。 こちらの70番台よりも濃い色です。
左側面だけ通常のブラウンハンマートーン色です。

天板のビスを1本わざと緩めて撮りました。この位置は3桁台以前の最初期型は真下にトランスがあり、干渉してねじ山がよく切れます。本機は全てのねじ山は健在です。
なので緩めると画像のように浮きます。
当工房にある全ての3桁台、2桁台のねじ山もこの画像の通り健在です。