2023. 4. 5 検査
2023. 5. 25 レストア完了


★漸くレストア完了です。一部のバンブルビーであいにく欠品があり入荷待ちでした。           2023. 5. 25

レストア途中の状態です。全てのカップリングコンデンサーを外し基板を奇麗に磨きました。

★レストア後の試聴エージング風景です。


いつものMarantz7オリジナルの音が蘇りました。当工房の秘蔵機セブンと同じ音です。

良い音です。







低圧セレン直後です。26.94Vで良好です。

こちらは高圧B2です。254.6Vをしめし良好です。

交換部品です。相変らず残っていたバンブルビーは単体検査で全て不良でした。

奇麗な波形が出ています。残留ノイズや周波数特性は良好です。

高圧セレン直後です。335.2Vで良好です。

白テスターは高圧B1です。275.7Vを示し極めて良好です。右テスターはヒーター電圧です。18.56Vで良い値です。

こちらは高圧B3です。232.5Vで良好です。

レストア後、電源を入れて各電圧をチェックします。

横一列のカップリングコンデンサーを良品バンブルビーに交換しました。

電源回路は低圧セレンを交換しました。

裏面です。

電源回路は高圧セレンを交換し、電解ブロックコンデンサーも高圧2本をオリジナル仕様の新品に交換しました。

全て良品のバンブルビーです。フォノイコのカソードバイパスコンもMarantz7純正SPRAGUEの新品に交換しました。セラミックコンデンサーも純正SPRAGUEに交換しました。

内部上面です。基板上の全てのカップリングコンデンサーは交換しました。

内部です。良い状態にレストアされています。電源は高圧セレンを交換されて電解ブロックコンデンサーはオリジナルのままです。当然どこのショップもオリジナルのバンブルビーの良品は持たないので殆どのカップリングコンデンサーはブラックビューティー(160P)でレストアされました。

程度の良いMarantz7オリジナル最初期型グリーンハンマートーンの貴重な逸品です。10年程前に有名ヴィンテージオーディオショップより購入されました。他にMarantz7を持っていて本機は最近聴いていなかったので、検査を含めオールバンブルビー化のレストアを依頼されました。

★電源を入れて10分程経ってからの測定です。

低圧のφ35です。良い状態です。右の2ブロックも同じく良い状態です。

★電源を入れて各電圧を測ります。

同じくφ35です。こちらも容量が減っています。珍しくこのφ35は容量不足です。何か高圧電源に問題があってこうなったのでしょう。

こちらの右テスターは低圧セレン直後の電圧です。 15.98Vでこちらもかなり下がっています。

右テスターは高圧セレン直後です。278.2Vで約50V以上下がっています。このセレンは不良です。

左テスターはヒーター電圧です。 16.58Vでかなり下がっています。右テスターは高圧B1です。238.8Vでこちらもかなり下がっています。

こちらの右テスターは高圧B3です。 205.1Vで何とか200V以上をキープしています。

こちらの右テスターは高圧B2です。こちらも221.2Vで低い状態です。この後左テスターはヒーター電圧のまま右テスターのみ紹介しています。

高圧次段φ35です。こちらは容量はかなり減っています。

同じくφ35です。こちらも容量が減っています。

同じく、こちらのブロックも容量が倍近く膨れています。
このφ25のブロックコンデンサーは交換の必要があります。

高圧先頭φ25です。こちらのブロックは容量が2.5倍に膨れ上がっています。

Marantz7 S/N 10300番台グリーン 修理レストア依頼 概要

★最初の試聴風景です。

電源を入れて真空管が上がって来ると左のスピーカーからパチパチと大きなノイズが出ます。
その後左右からジーとザーが混ざった気になる程の結構な大きさのノイズが出ます。

まずレコードを聴きます。低音がかなり弱くなっています。
最初はかなり荒れた音ですが30分程聴いていると荒れがおさまってきます。恐らくバンブルビーの不良でしょう。
時間が経つと丸みを帯びた籠った音になります。160Pの音です。

本機は前のレストアの時不良のコンデンサーをブラックビューティー(160P)に交換されました。特に音に影響の大きい所です。この為、音全体がブラックビューティーの音になっています。

残っているバンブルビーは音に影響の少ない所ですが、それでも多少は音に出ます。また電圧が低い所が多いので漏れ電圧だけの簡易チェックでは不良かどうかはわかりません。

しかし、騒がしいアンプです。時間が経つとノイズがギュルギュルギュルのかなり気になる音に変わってきます。静かにクラシックを聴いている場合ではありません。。。

恐らくオーナー様も感じていると思います。


裏面です。こちらも小さなカップリングコンデンサーはブラックビューティーに交換されました。電源回路は低圧セレンを交換されています。

★まずは電解ブロックコンデンサーのチェックからです。