2026. 2. 12 検査
2026. 2. 13 試聴
2026. 3. 7 レストア完了

電源回路の低圧セレンも残しました。抵抗は純正A&Bの容量の大きなものに交換しました。音のスピード感が違います。また、ブロックコンデンサーを新しいものに換えると、特に中高音が滑らかで綺麗な音になります。コンデンサーのような消耗品はポンコツのオリジナル品に拘っている場合ではありません。

Marantz7オリジナル S/N.10400番台です。 特に問題は無いが良い音で聴きたいのでレストアを依頼されました。 全体に綺麗ですが、どういうわけかツマミが交換されています。初めて見る色です。天板や底板がブラウンに塗られています。
後で聞くと、元のツマミはオーナー様が持っておられるそうです。安心しました。

内部です。 景色がガラリと変わりました。

基板上の全てのカップリングコンデンサーはブラックビューティー(160P)から黒いTI製に替えました。カソードバイパスコンも全てMarantz7純正SPRAGUEの新品に交換しました。ラインのセラミックコンデンサーも純正SPRAGUEの新品に交換しました。

左右の出力波形です。正弦波、矩形波とも綺麗です。周波数特性も良好です。

こちらの右テスターは低圧セレン直後です。 24.42Vで少し低い値です。

★まずは電源回路の消耗品であるブロックコンデンサーのチェックです。

裏面です。こちらもオリジナル状態です。

内部です。以前どこかでブラックビューティー(160P)にフルレストアされている他は3桁台のオリジナル状態です。

★レストア後の試聴エージング風景です。

なかなか良い音です。以前のもやっとした音とはガラリと変わって、とても爽やかな雰囲気を出しています。
これなら、こちらのオールバンブルビー機と聴き比べても大差はありません。

ブラックビューティー(160P)が良い音だと刷り込まれて、信じ込んでいる方々に聴いて貰いたいですね。

★ただ今、パワーアンプをウエスタン300Bp.pを使ってビル・エバンス(JAZZ)を聴いています。セブンとウエスタンはなかなか合いますね♪ バンバン前に出てきます。 こんなリアルな音は現代のトランジスターアンプでは聴けないでしょう。

クラシックもいいですね♪ 爽やかな調べが、思わず引き込まれるように心に入ってきます。
これは良い音です。





左右の残留ノイズです。左右とも0.5mV位で良好です。

横一列の小さいカップリングコンデンサーはMarantz7オリジナル後期型純正GoodAll-TRWの新品に交換しました。馴染んでくると音に深みが出ます。

 

各歪みの測定です。 良い状態です。

左テスターは高圧B1です。 270.8Vと少し良くなりました。右テスターはヒーター電圧です。 こちらも17.81Vで少し良くなったようです。

こちらの左テスターは高圧B2です。 252.6Vで余り変わりません。

こちらの左テスターは高圧B3です。 232.2Vで余り変わりません。

裏面です。

電源のブロックコンデンサーは3本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。高圧セレンはまだ使えそうなので、そのまま残しました。

今回の交換部品です。

★レストア後の各値のチェック風景です。


★レストア完了です。                                          2026. 3. 7

★最初の音出し試聴風景です。

特に問題なく聴けます。大きなノイズや音洩れ、ガリなどはありません。
これなら、一般には良い音として販売されるのでしょう。

本機はS/N 3桁台の最初期型です。 こちらのオールバンブルビー機と比べると、やはり音に対する不満は隠せません。

何かを忘れてきたような、貧弱な音。 音楽の豊かな表現や躍動感が感じられない。
やはりブラックビューティー(160P)の音ですね。 音の余韻が付いてきません。

ただ今、モーツァルトの交響曲第38番ニ長調 [プラハ]を聴いています。 第一楽章のアレグロでは、心から湧いてくる喜びが全く感じなく、どこかでただ淡々と流れています。




 

こちらのオーナー様はセレンの予備品を持っておられたので、同梱でお送り頂きました。

こちらの右テスターは高圧セレン直後です。 312.9Vで低い値です。

こちらの右テスターは高圧B3です。 235.8Vでまあまあの値です。

★電源を入れて各電圧を計ります。

低圧φ35です。こちらは3ブロックとも不安定で、画像の様にOL表示が出ることもあります。

こちらは容量が1.5倍以上膨らんでいます。

フォノイコのカソードバイパスコンです。こちらは容量が足りなくESRも高い状態です。

上の画像の低圧φ35です。よく見ると黒い金魚の糞のようなものがかなり出ています。筐体の裏蓋をを外すと結構落ちていました。ブロックコンデンサーの内部が膨れて絶縁材が隙間から噴出している状態です。破裂の一歩手前です。

高圧2段目φ35です。 こちらは3ブロックとも容量がかなり少なくなって劣化が進んでいます。

高圧先頭φ25です。3ブロックとも良さそうですが、ESRが少し高くなっています。

こちらの右テスターは高圧B2です。 253.4Vで少し低い値です。

左テスターはヒーター電圧です。 16.90Vで少し低い値です。右テスターは高圧B1です。 269.7Vで、こちらも少し低い値です。

Marantz7 S/N 10400番台 レストア依頼 概要