内部上面です。電源回路は電源トランスを含め全て交換しました。フォノイコのカソードバイパスコンも4本とも全て純正SPRAGUEの新品に交換しました。RIAA偏差の抵抗とコンデンサーを値の正確なものに交換しました。
ボリュームも交換し、そのシールド線も腐食が激しいので新品に交換しました。
各カップリングコンデンサーは以前全てブラックビューティーに交換されていて良品なのでそのまま使用します。
Marantz7 10500番台 修理依頼機 S. H 様 概要
★レストア完了です。 2020. 9. 5
高圧B1です。277.7Vを示し良好です。
裏面です。電源コードは切られていたのでベルデンに交換しました。低圧セレンも交換しました。
高圧セレン直後の電圧です。324.4Vを示し良好です。
★取り敢えず金属部には触らないようにして各部の電圧チェックを強行します。
この状態ではCDプレーヤーなど外部機器を繋ぐと漏電が回り込み、各機器の破損につながるので音出しはできません。
高圧セレン直後の電圧です。 311.0Vで少し下がっています。恐らく漏電分を含めてなので実際はもっと低い値です。
★ 電源を入れての検査です。 2020.
8. 28
電源コードを交換し漸く電源を入れることができました。
コンセントを刺してつまみに触れた瞬間バチっと感電しました。漏電しています。
裏面です。こちらもカップリングコンデンサー以外はオリジナルで奇麗な状態です。
★電源を入れる前に各電解ブロックコンデンサーのチェックです。
低圧セレン直後の電圧です。25.56Vを示し良好です。
★レストア後の試聴エージング風景です。
今回は結構大変でしたが、安定した良い音が出ています。
こちらは電源トランスの漏れ電圧です。AC37.99Vを示し良好です。
約50V以上から漏電不良としています。
今回の交換部品です。
高圧B3です。221.9Vを示し良好です。
高圧B2です。257.4Vを示し良好です。
真空管は1本足りなかったのですが、オーナー様のご要望によりTelefunken ECC83<>有に3本交換し6本揃いました。
★レストア後の各電圧チェックです。
電源トランスも漏電が激しいので特注トランスに交換しました。電解ブロックコンデンサーは3本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。高圧セレンも交換しました。
交換したコスモス製のボリュームと新しいシールド線です。メインボリュームとバランスボリュームをセットで交換します。
ヒーター電圧です。17.83Vを示し良好です。
早速コンセントN極と筐体間の電圧を計るとAC173.8Vを計測しました。
電源トランスの漏電です。
高圧B3です。 228.0Vでこちらも低い値です。
高圧B2です。 248.4Vでこちらも低い値です。
ヒーター電圧です。 15.89Vでかなり下がっています。
低圧セレン直後の電圧です。 23.19Vでこちらもかなり下がっています。
高圧B1です。 266.6Vで低い値です。
★電源コードが切られているのでまだ電源を入れられない状態ですが、電解ブロックコンデンサーの状態を見ると恐らくセレンはどれもダメでこの影響で電解コンデンサーが全て不良になっているようです。電源廻りは全て交換の必要があります。
また、これらを交換しないと恐らく危なくて電源は入れられないかも知れません。
恐らくどなたかレストアするつもりだったのをこちらに振られた時点で危険な状態を知らせるつもりで電源コードを切られたのかも知れません。
高圧先頭のφ25です。Leaky表示でリークしています。ESRも高い値なのでこのコンデンサーは完全に不良です。
高圧の2段目φ35です。ESRが極めて高いので機能していません。
低圧φ35です。こちらもLeaky表示でリークしています。ESRも高い値で不良です。
電源が入らない状態で譲り受けたので使えるようにして欲しいとのご要望です。
内部です。カップリングコンデンサーが全てブラックビューティーに交換されている以外はオリジナル状態です。
恐らく電源がダメらしいので高圧セレンは使えないかも知れません。
取り敢えず検査のためこちらのストックの東芝12AX7Aを付けます。
真空管カバーもこちらのストックより交換して揃えました。
1本真空管が欠如しています。
付いている5本真空管は銘柄がわかりません。
電源コードが根元から切られています。
真空管カバーがバラバラです。