Marantz#7レストア10500番台 K.F 様 概要

2017.12.17 掲載

中は以前他でレストアされ、カップリングコンデンサーは160Pに交換されています。

検査をすると電源はかなり電圧が落ちています。
まずセレンが順方向逆方向とも4.3MΩ, 4.6MΩと殆ど整流していません。
ブロックコンデンサーも3本ともリークがあります。電源のカーボン抵抗もかなり膨らんでしました。
カップリングコンデンサーは全て不良なのでオールバンブルビーに交換しました。
セラミックコンデンサーも交換です。
フォノイコのカソードバイパスコンも容量が2倍に膨らんでいたので新品SPRAGUEに交換です。

★本機は長い間使わず仕舞ってあったので見て欲しいとの要望と、以前他でレストアの時コンデンサーを160Pに換えてあるので純正バンブルビーに戻したいとのご依頼です。

早速音出しを行いました。やはりかなり歪が乗っています。

裏面も小さなカップリングコンデンサーは160Pに4本とも交換されています。

裏面も低圧セレンを交換しました。
4個並んだ160Pも純正BumbleBeeに交換しました。
トーン回路中の黄色の0.33uF/200Vも片側が1.5倍以上に容量が膨らみ、もう片側は抜けていたので純正SPRAGUEのNOS品に交換しました。



今回は比較的状態が良く大きな問題も無かったので、各部の部品を交換することにより容易にレストアは済み、
良い音に蘇りました。

今回の3桁台は裏の0.33uFがぶっといコンデンサーではなく11000番台などによく使われる黄色のSPRAGUEでした。
こちらで確保している物と同じです。










★レストア完了です。                                               2017.12.19