上面です。電源回路は電解ブロックコンデンサーを3本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。高圧セレンも交換しました。
セラミックコンデンサーも純正SPRAGUEの新品に交換しました。フォノイコのカソードバイパスコンを純正SPRAGUEの新品に4本とも交換しました。バンブルビーはフォノイコ4本を交換しました。
★レストア完了です。 2020.11.15
高圧セレン直後の電圧です。289.9Vでかなり下がっています。
★レストア後の試聴エージング風景です。
バンブルビーの煌びやかで力強い音が出ています。
いつものMarantz7 オールバンブルビーの音です。
ヒーター電圧です。18.83Vを示し良好です。
低圧セレン直後の電圧です。26.89Vを示し良好です。
交換部品です。
高圧B3です。235.4Vを示し良好です。
高圧B1です。273.4Vを示し良好です。
高圧B2です。262.8Vを示し良好です。
高圧セレン直後の電圧です。338.6Vを示し良好です。
★レストア後の各電圧チェックです。
横一列の小さなカップリングコンデンサーは4本ともバンブルビーに交換しました。
カソードバイパスコンの1段目です。こちらはLeaky表示リークし不良です。
大変程度の良いMaramtz7 3桁台 S/N.10900番台です。 外観には殆ど傷や汚れはありません。
高圧B3です。こちらも213.9Vとかなり下がっています。
★以上の電源電圧を測定した後、各カップリングコンデンサーの漏れ電圧を調べるとバンブルビーを含め全て良品です。
フォノイコのRIAA偏差も正常です。
セラミックコンデンサーやトーン回路の0.33uFも良品です。
★最初の音出しです。
全体にTelefunken ECC803sの緻密な音と言った印象です。
やはり電源が危うい状態で鳴っているので幾分元気の無い音です。
特にフォノイコはカソードバイパスコンが不良なのでかなり粗削りの感じがして、これを以前レストアされた時交換されたビタミンQが丸めて何とか聴ける音にしている状態です。
Marantz7独特の煌びやかさが感じられません。
30分程レコードを片面聴き終わると少しブーンとハムノイズが乗っています。やはり電源が不良です。
こちらも左のメータが低圧セレン直後の電圧です。23.75Vでかなり下がっています。
左のメーターはヒーター電圧です。16.36Vで3V程下がっています。
高圧B1です。 348.4Vで基準の30V以上落ちています。
高圧B2です。こちらも232.4Vとかなり下がっています。
フォノイコのカソードバイパスコンの2段目です。容量が4倍近くに膨れ上がり不良です。
★電源を入れて各部の電圧をチェックします。
高圧先頭φ25です。いきなり不良です。ESRが測定範囲の限界を超えています。
高圧2段目で。こちらも同じくESRが限界を超えて機能していません。
低圧φ35です。Leaky表示でリークして不良です。
真空管は6本とも Telefunken ECC803s です。
真空管試験機での測定データをそれぞれ張り付けてあります。
★電源を入れる前の各電解ブロックコンデンサーのチェックです。
裏面です。こちらも横一列のカップリングコンデンサーを4本ビタミンQに交換されている以外は全てオリジナルです。
中も大変きれいで、以前他でのレストアで一部のカップリングコンデンサーをビタミンQに交換されている以外は殆どオリジナルです。
Marantz7 10900番台 レストア依頼機 T.M 様 概要