Marantz7 11000番台 レストア依頼機 O.D 様 概要
★電源を入れる前に各電解ブロックコンデンサーのチェックを行います。
★レストア後の試聴エージング風景です。
バンブルビーの煌びやかで力強い音が出ています。
いつものMarantz7 オールバンブルビーの音です。
交換部品です。
ヒーター電圧です。19.07Vを示し良好です。
低圧セレン直後の電圧です。26.88Vを示し良好です。
高圧セレン直後の電圧です。328.0Vを示し良好です。
高圧B3です。234.2Vを示し良好です。
高圧B2です。256.8Vを示し良好です。
高圧B1です。277.6Vを示し良好です。
一番左側1本のみ良品と交換しました。
★レストア後の各電圧チェックです。
裏面です。低圧セレンも復刻の新品に交換しました。バンブルビーはラインのみ1本交換しました。
電解ブロックコンデンサーは3本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。高圧セレンも復刻の新品に交換しました。
少しでも長く良い状態を維持するため、全てのバンブルビーに特殊なコーテイングを施しました。
上面です。電源回路は電解ブロックコンデンサーを3本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。高圧セレンも交換しました。
セラミックコンデンサーも純正SPRAGUEの新品に交換しました。フォノイコのカソードバイパスコンを純正SPRAGUEの新品に4本とも交換しました。フォノイコのRIAA偏差のコンデンサーと抵抗を正確な値に交換しました。
バンブルビーはフォノイコ1本のみ交換しました。
★以上のように一通りの検査では思いの外電源が悪い状態です。
しかし、バンブルビーはかなり良い状態を保っていました。
今回は上記画像の2本のみの交換でよい音になります。
この他のコンデンサー類や抵抗は多数交換になります。
高圧B2です。こちらも179.7Vとかなり下がっています。
高圧B3です。こちらも165.2Vとかなり下がっています。
高圧2段目です。良い値です。しかしオリジナルの為かなり劣化しています。
★フォノイコのカソードバイパスコンです。
Marantz7 S/N 11000番台 こちらも大変きれいな逸品です。
★レストア完了です。 2020.10. 9
電源電圧がかなり下がっていて心配なので電源の漏れ電圧を調べます。
コンセントの「N」極と筐体間でAC51.9Vを示しています。
何とかまだ大きな漏れでは無いのですが、新品時よりはかなり漏れています。
★バンブルビーの漏れ電圧チェックより下記のコンデンサーが不良です。
ラベルに×印
低圧ダイオード直後の電圧です。27.98Vで良い値です。
ヒーター電圧です。19.85Vで良い値です。
高圧B1です。194.8Vを示してかなり下がっています。通常ここは270V以上必要です。
高圧セレン直後です。231.6Vを表示し、 100V近く電圧が低下しています。
★電源を入れて各電圧をチェックします。
高圧先頭φ25です。Leaky表示でリークし、ESRも高い状態です。
低圧です。こちらもLeaky表示でリークしています。
←交換されたダイオードと電解コンデンサーです。
内部上面です。殆どオリジナル状態です。
どれも容量が倍ほど膨れて不良です。
裏面もオリジナル状態ですが、低圧セレンがブリッジダイオードに交換され恐らく電解ブロックコンデンサーが不良なのか電解コンデンサーを追加されています。