全て良品のバンブルビーとカソードバイパスコンです。
少しでも長く良い状態を維持するため、全てのバンブルビーに特殊なコーテイングを施しました。
いつもの完全オリジナル状態で良い状態に戻りました。
★レストア後の試聴エージング風景です。
バンブルビーの煌びやかで力強い音が出ています。
いつものMarantz7 オールバンブルビーの音です。
特に今回はフォノイコのRIAA偏差のコンデンサーや抵抗も交換し、力強い低音が甦っています。
エージングを続けるに従って音の滑らかさが増してきます。
交換部品です。
★レストア完了です。 2020. 11. 20
ラベルにX印の貼ってあるカップリングコンデンサー4本が不良です。これ以外のバンブルビーは良品です。
異音の原因は電源回路のセレンを含めた電解ブロックコンデンサーの不良から整流できない状態で脈流がラインに乗って生じるようです。
セレンと電解ブロックコンデンサー全てを交換すれば良い音に戻ります。
こちらもフォノイコのカソードバイパスコンです。表面が塩を吹いています。静電容量が4倍ほど膨れ上がり破裂寸前です。
高圧先頭φ25です。ESRが計測の限界を超えて完全に機能していません。不良です。
低圧φ35です。Leaky表示でリークしています。ESRも高い値です。
これも不良です。
こちらは電源投入時などで異音が出るようになったので修理を依頼されました。
フォノイコ先頭のカップリングコンデンサーです。22.77Vのリークがあります。
こちらももう片側で20.92Vのリークがあります。
ラインの0.22uF/400の片側です。4.55Vの漏れがありかなりリークしています。
同じくもう片側です。こちらも3.313Vの漏れ電圧がありリークしています。
ヒーター電圧です。16.34Vでかなり下がり危険な状態です。
低圧セレン直後の電圧です。24.01Vを表示しかなり下がっています。
★カップリングコンデンサーの漏れ電圧を計測します。
高圧B2です。230.5Vでかなり低い値です。
高圧B3です。214.2Vでこちらもかなり低い値です。
高圧B1です。247.9Vを表示し30V以上下がっています。
上面のフォノイコ・カソードバイパスコンです。静電容量が2倍に膨れ、ESRも高い値です。
★それでは電源を入れて各値を計測します。
高圧2段目φ35です。静電容量が計測できない状態で完全に抜け切っています。不良です。
新しそうな高圧セレンです。電解ブロックコンデンサーは全てオリジナルのままです。
内部です。殆どオリジナル状態です。以前購入されたところで高圧セレンは復刻セレンに交換されています。バンブルビーも恐らく良品に交換されています。
上面です。電源回路は電解ブロックコンデンサーを3本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。高圧セレンも交換しました。
セラミックコンデンサーも純正SPRAGUEの新品に交換しました。フォノイコのカソードバイパスコンを純正SPRAGUEの新品に4本とも交換しました。バンブルビーはフォノイコ2本とラインの0.22uF/400を2本交換しました。フォノイコのRIAA偏差の抵抗とコンデンサーも値の合ったものに交換しました。
低圧セレン直後の電圧です。25.62Vを示し良好です。
ヒーター電圧です。17.48Vを示し良好です。
高圧B3です。235.7Vを示し良好です。
高圧B2です。256.0Vを示し良好です。
高圧B1です。276.3Vを示し良好です。
高圧セレン直後の電圧です。320.4Vを示し良好です。
★レストア後の各電圧チェックです。
高圧セレン直後の電圧です。285.0Vを表示し通常より50V程低い状態です。不良です。
低圧セレンも復刻に交換されています。横一列の小さなバンブルビーの一部が交換されています。
★電源を入れる前の各電解ブロックコンデンサーのチェックです。
Marantz7 11000番台 レストア依頼機 T.I 様 概要