2021. 2. 11 検査初掲載
2021. 3. 1 レストア完了

高圧セレン直後の電圧です。322.3Vを示しまあまあの状態です。

裏面です。こちらもカップリングコンデンサーをブラックビューティーに交換されています。低圧セレンも交換されています。

★まずは電解ブロックコンデンサー等のチェックからです。

内部です。カップリングコンデンサーを全てブラックビューティーに交換されています。高圧セレンも交換されていますが電解ブロックコンデンサーとカソードバイパスコンはオリジナルのままです。

★レストア後の各電圧チェックです。

レストア前より全体に低く出ています。電解ブロックコンデンサーが据えて新品なので負荷が大きくなったのかも知れません。

★レストア後の試聴エージング風景です。


思ったより素晴らしい音です。
奇麗だがパッとしないブラックビューティーと打って変わって漲るような躍動感、きらりと光るピアノの音は正にバンブルビーの音です。
しかも要所だけバンブルビーにし、音に余り影響の無い所を最近の良い音の出るコンデンサーに換えたためオールバンブルビー機よりノイズの点では有利に働き、総じてきれいで躍動感のある音になったと思います。


当工房のオールバンブルビー機と比べても遜色の無い音です。








高圧B3です。226.0Vでこちらもまあまあです。

交換部品です。ブラックビューティーはことごとく外しました。多分全て良品です。

低圧セレン直後の電圧です。24.63Vで良い値です。

ヒーター電圧です。16.87Vでまあまあです。

高圧B2です。244.4vでまあまあです。

高圧B1です。265.3vとこちらも下がっていますが充分な値です。

高圧セレン直後の電圧です。307.2Vとレストア前より下がっています。一応これでも大丈夫です。

低圧のセレンもそのまま使用します。

裏面です。こちらも小さなカップリングコンデンサーはフランス製のsoren fastに交換しました。煌めくような良質の音に貢献します。

特に音漏れは感じませんが、アースの各抵抗値を計ると浮いている所があったので入出力端子の全てに渡りを掛けました。

電源は値が良かった高圧セレンはそのまま残し、電解ブロックコンデンサーを3本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。

カップリングコンデンサーは重要なところを良品バンブルビーに交換し、他は場所に依ってGoodAll-TRWとsoren fastに交換しています。赤い純正SPRAGUEのセラミックコンデンサーも見えます。

予算の関係でオールバンブルビー化とは成りませんでしたが、音に重要なところだけを良品バンブルビーに換え、他は現代の音の良いコンデンサーを組合せてレストアしました。フォノイコはカソードバイパスコンを4本ともMarantz7オリジナル純正SPRAGUEの新品に交換しました。RIAA偏差のコンデンサーもきちんとした値のものに交換しました。電源の電解ブロックコンデンサーは3本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。Marantz7オリジナルの音に重要なセラミックコンデンサーも純正SPRAGUEの良品に交換しました。

★レストア完了です。                                     2021. 3. 1






★交換されている各カップリングコンデンサーはまだ良品です。

アンプとしては全体的に良い状態ですが、無音時にブチブチとノイズが出ているので電源の電解ブロックコンデンサー等の交換が必要です。

音は普通にブラックビューティーの綺麗な音が出ています。

筐体コンセントN間の漏れ電圧です。

AC59.5Vで少し漏電が進んでいます。

以前他へレストアに出したがコンデンサーを全てブラックビューティーに交換され、音に満足がいかないのでこちらに再レストアに出されました。


ヒーター電圧です。17.79Vを示しまあまあの値です。

低圧セレン直後の電圧です。こちらも25.97Vを示しまあまあの値です。

高圧B1です。274.9Vを示しよい値です。

高圧B2です。こちらも255.4Vを示しよい値です。

高圧B3です。236.2Vを示しよい値です。

こちらは左右4本とも容量が膨らみESRも高い値です。

★電源を入れて各電圧チェックの状況です。

低圧φ35です。一部でリークしています。

高圧φ35です。3ブロックとも良い値です。

高圧先頭φ25です。Leaky表示でリークしています。

★カソードバイパスコンです。

Marantz7 S/N 11000番台 検査レストア依頼 概要