裏面です。

2023. 9. 22 検査
2023. 10. 5 レストア完了

こちらの白テスターは高圧B3です。241.3Vで良好です。右テスターはヒーター電圧です。時間の経過と共に少し上がっています。

内部です。全てのカップリングコンデンサーのバンブルビーは不良なので代品に交換しました。この為内部の景観ががらりと変わりました。

★電源を入れる前の各電解ブロックコンデンサーのチェックです。

こちらもフォノイコの残留ノイズです。右が3mV、左は1mVと極めて低い値です。

こちらは問題のフォノイコの出力波形です。綺麗な波形が出ています。

こちらの白テスターは低圧セレン直後です。27.83Vで良好です。

こちらの白テスターは高圧セレン直後です。336.3Vで良好です。

★レストア後の試聴エージング風景です。

なかなかダイナミックで透明な音を出しています。


ただ今、ベートーベンのピアノ協奏曲を聴いています。力強いコントラバスの低音が際立って聴こえます。パワーアンプはMarantz9k(改)なのでしっかりとした低音が魅力です。Marantz7でもこんな低音が出るのです。

いつものUSA仕様のコンデンサーの他に、裏の小さなコンデンサーに最近ではマランツ純正GoodAll-TRWの1000V耐圧を使っているので音の抜けが抜群です。








交換部品です。

こちらの白テスターは高圧B2です。260.8Vで良好です。

左の白いテスターは高圧B1です。278.0Vで良好です。右テスターはヒーター電圧です。18.66Vで良好です。

横一列の小さなカップリングコンデンサーも交換しています。こちらはMarantz7オリジナル後期型純正GoodAll-TRWの1000V耐圧です。

電源回路の抵抗が値が変わっていたので純正A&Bの容量の大きいものに交換しています。低圧セレンも交換しました。

内部側面のスポンジもボロボロに朽ちていたので張り替えました。

電源です。高圧セレンと高圧用φ35の電解ブロックコンデンサーを交換しました。

フォノイコのカソードバイパスコンも4本とも全てMarantz7純正SPRAGUEの新品に交換しました。セラミックコンデンサーも赤い純正SPRAGUEに交換しました。


★漸くレストア完了です。                                                  2023. 10. 5

最後の調整でフォノイコのイコライザー特性の調整に少し時間が掛かっていました。

発信機とオシロで音の出ない状況を確認します。













 

フォノイコの周波数特性です。片側は周波数によっては極めて小さい出力になります。
バンブルビーなど、各コンデンサー類の不良が原因です。

こちらは高圧B3です。こちらも217.7Vときわめて低い値です。ほぼ真空管の動作の限界です。

★電源を入れて各電圧を計ります。

4個とも容量が膨らみ不良です。

こちらは高圧セレン直後です。300.9Vで極めて低く、このセレンは不良です。

こちらは低圧セレン直後です。こちらも24.75Vでかなり低い値です。

左の黒テスターはヒーター電圧です。16.6Vでかなり低い値です。右の白いテスターは高圧B1です。253.3Vで極めて低い値です。

こちらの左テスターは高圧B2です。235.8Vでこちらも極めて低い値です。

高圧先頭φ25です。3ブロックとも良い状態です。

高圧2段目φ35です。こちらは容量が完全に抜けて不良です。

低圧φ35です。こちらは3ブロックとも良好です。

★フォノイコのカソードバイパスコンです。

とうとうフォノの音が出なくなったので修理レストアを依頼されました。

裏面も全くメンテの手が入っていません。

内部です。完全オリジナル状態です。

Marantz7 S/N 11000番台 修理依頼 概要

★レストア後の各電圧チェックです。