当工房所有機 Marantz7オリジナル初期型 S/N 12000番台 概要

大変状態の良いMarantz7オリジナル S/N.12000番台です。当工房で完全オリジナル状態にレストアしました。

S/N.10500〜12000番台まで付いている黄色のSPRAGUE製コンデンサーです。これがMarantz7オリジナルの中でも特に良い音と言われる一つの要因です。こちらの検査では幸いにも左右とも良品でした。

バランスボリュームです。こちらも純正クラロスタットです。

内部です。全てのカップリングコンデンサーをオリジナルの良品バンブルビーに交換しました。純正クラロスタットも良い状態です。

横一列の小さなコンデンサーも良品バンブルビーに交換しました。真空管はTelefunken ECC83<>有です。

低圧セレンを交換しました。

裏面も完全オリジナルの良い状態です。

全てのバンブルビーはこちらで厳選した良品です。少しでも長く良い状態を保つために、当工房では特殊なコーテイングを施しています。
セラミックコンデンサーは純正SPRAGUEの新品に交換しました。ここはMarantz7のダイナミックさが決まる重要なところです。バンブルビーや他のコンデンサーに換えるとこの音は出せません。
フォノイコのカソードバイパスコンもMarantz7純正SPRAGUEの新品に交換しました。
これがオリジナルの白っぽく粉を吹いた状態では音にかなり影響が出ます。具体的には電源のレギュレーションに影響し、ラインアンプの音までぼやけてきます。

電源回路です。高圧セレンを交換しました。電解ブロックコンデンサーはオリジナルですが奇跡的に3本とも良品でした。

電源回路はMarantz7オリジナルの音を決める重要なところです。特に高圧セレンは、音楽の要求する電流の変化に対して応答性が極めて良く、高い音のスピードに貢献します。Marantz7のきらめくような音はここから来ています。

内側左側面のスポンジも張替えました。

Marantz7オリジナル純正クラロスタットのボリュームです。

奇麗なシャンパンゴールドのパネルです。ツマミには経年相応の腐食があります。

ノブや電源スイッチはこげ茶色です。

リヤパネルも良い状態です。

★試聴エージング風景です。


ただ今ヴィヴァルディの弦楽4重奏曲を聴いています。 心が洗われるような爽やかな調べです。

極めて透明感が感じられます。これがミントの音です。









天板や左右側面に少し傷がありますが、とても奇麗です。