2019.10.11 検査完了
2019.10.16 電源部修理
2019.10.21 レストア完了

内部です。不良のバンブルビーは全て良品に交換しました。フォノイコのカソードバイパスコンも純正SPRAGUEの新品に交換しました。
RIAA偏差のコンデンサーをマイカコンに交換しました。ラインのセラミックコンデンサーも純正SPRAGUEの新品に交換しました。これでMarantz7オリジナル本来の音が甦ります。
電源は電解ブロックコンデンサーを3本とも正規仕様の新品に交換しています。高圧セレンも新品交換です。

電源トランスの高圧2次側です。 AC381.4Vで良い値です。

高圧セレン直後の電圧です。318.7Vで少しまだ低いようです。

★電源を入れて各部の電圧を計ります。

初段です。左右とも既定の倍位静電容量が膨らみESRも高い値です。

交換したバンブルビーと奥にシルバーのSPRAGUEカソードバイパスコンが並びます。
手前に赤いセラミックコンデンサーがあります。

交換部品です。
電源を中心にかなりの部品が有ります。
バンブルビーは3種類8本交換しました。
パイロットランプも劣化して暗かったので新品交換です。

電源は低圧のセレンも交換しました。
電圧調整に抵抗類も交換しています。

裏面です。横一列の小さなバンブルビーも4本とも良品に交換しました。



こちらは右です。

★ 電源回路を直し、何とか聴ける状態になったので最初の音出しを行いました。

ラインアンプは少しこもった音で低音が丸く膨らんでいます。
まだ交換していないトーン回路のカップリングとセラミック、及び裏のバンブルビーが不良です。

フォノイコは少し歪も混ざって汚い音です。
初段管後のバンブルビーが不良です。

フォノイコの左右とも75V位漏れています。

表のライン0.22uF/400Vがやはり左右とも漏れがあります。↑は左

裏の4本とも0.5V程漏れています。

ヒーター電圧です。 19.32Vで良い値です。

低圧セレン直後の電圧です。 27.03Vを示し良い値です。

★電圧が高くなったので改めてバンブルビーの検査です。

高圧B3です。 216.6Vでこちらも少し低い値です。

高圧B1です。258.4Vと少し低い値です。

高圧B2です。 237.9Vでこちらも少し低い値です。

電解ブロックコンデンサー3本と高圧セレン、低圧セレンとも交換しました。

★各部の電圧チェックです。

★電源を入れる前の各電解ブロックコンデンサーのチェックです。

★各カップリングコンデンサーの漏れ電圧を計ります。
下の画像は目立って大きい漏れですが、他の所もかなり漏れて不良が多い状態です。

★こちらはフォノイコのカソードバイパスコンのチェックです。

内部です。殆どオリジナル状態です。数年前に高圧セレンを交換されているようです。

最近ボーと言うノイズが出るようになったので見て欲しいとのご依頼です。

★ レストア完了です。                                                        2019.10.21

小さなノイズが気になったので電源の抵抗を交換しました。
最終的な状態が下記画像になります。


★ レストア完了です。                                                        2019.10.18

真空管の2段目です。こちらも左右とも倍近い位膨らんでいます。

ラインアンプ初段後です。
こちらも左右とも漏れがあります。

左右のフォノイコ初段後です。
左右ともかなり大きな漏れがあります。

ヒーター電圧です。17.69Vを示しこちらもかなり下がっています。

低圧セレン直後の電圧です。25.08Vを示しこちらもかなり下がっています。

高圧b2です。 208.3Vでこちらもかなり電圧が落ちています。

高圧B1です。226.1Vを示しこちらも50V程電圧が落ちています。

高圧B3です。190.8Vを示しこちらも真空管の限界値をかなり下回っています。

高圧セレン直後の電圧です。 290.9Vを示し既定の40V程電圧が落ちているのでこのセレンは完全に不良です。

高圧先頭φ25です。3ブロックともLeaky表示でリークしています。
ESRも高い状態です。

高圧2段目です。表示の通り計測不能を示しESRも計測最大値をオーバーして完全に機能していません。

低圧φ35です。こちらも3ブロック全てLeaky表示でリークしています。
ESRもかなり高い値です。

裏面も殆どオリジナル状態です。低圧セレンも交換されているようです。

真空管を外して送って頂いたので念のためチェックすると
Telefunken ECC83 <>有 で、スムースプレートが4本、リブプレートが2本でした。

この為配置としてはラインアンプのV4,V5にリブプレート、その他はスムースプレートを挿してみます。

Marantz7-12000番台 レストア依頼機 H.M 様 概要

★ 試聴です。時間の経過と共に本来のバンブルビーの音が戻って来ました。

いつもの良い音です。

初めはガサゴソ、ピューン、ボツンボツンとやかましいノイズが出ましたが、真空管の足の矯正と丁寧にペーパー掛けを施すことにより安定した音になっています。


★ まずは電源部を修理してから音質チェックに入ります。                                  2019.10.16