
レストアが完了し発送したのですが、オーナー様の元に届いたときには大変なことになっていました。
再度送って貰い状況を確認しています。

Marantz7 S/N 12000番台 レストア依頼 概要
★修理後の通電チェックです。
2024. 7. 3 検査
2024. 7. 17 レストア完了
2024. 7. 23 運送事故について
2024. 7. 26 再修理完了

こちらの白テスターは高圧B3です。 233.0Vで良好です。
★こちらの4画像はフォノイコのカソードバイパスコンです。
★まずは電解ブロックコンデンサーのチェックからです。
内部です。電源の電解ブロックコンデンサーが根元から欠落しています。背面の電源トランスの取り付け部も曲がっています。かなり大きな衝撃が掛かったようです。

ライン回路のブラックビューティーに換えられていた物をMarantz7オリジナル純正GoodAll-TRWの新品に交換しました。フォノイコのバンブルビーはそのまま残しています。
★レストア後の各電圧チェックです。







内部です。かなり前にレストアされています。主要カップリングコンデンサーをブラックビューティーに交換され高圧低圧セレンや電解ブロックコンデンサーの高圧のみマロリーに交換されています。

検査の時漏れ電圧をみて良品と判断しましたが、外して単体検査をするとやはり不良です。



内部です。1週間前にレストア完了した元の状態に戻りました。
どこからも煙は上がらず??無事に動作しました。
今回はこちらでストックしてあった11000番台のパネルとつまみに交換しました。元のパネルよりゴールド感が強く感じます。よく見ると元のパネルはヘアーライン加工のきめが細かいので16000〜18000番台用です。本機の様に11000〜12000番台はゴールドの強いシャンパンゴールドです。本機はアクシデントが怪我の光明となり、本来のオリジナルの姿に戻ったと言えます。
細かい傷や使用感はありますが、これが本来の11000〜12000番台の姿です。
★再度修理後の試聴エージングです。
良い音が戻っています。
(2024. 7. 26)
★エージングを行っていますが、どうもやはり音がしっくり来ないのでラインアンプの最終0.22uF/200のバンブルビーを他のコンデンサーに交換しました。
左の白テスターは高圧B1です。274.7Vで良好です。左テスターはヒーター電圧です。こちらも19.21Vで良好です。
波形その他のチェックです。何れも良好です。
電源の電解ブロックコンデンサーが根元から欠落していましたが、新しいベークのベース板に交換し元の通りに戻しました。







★再修理が完了しました。 2027. 7. 25
レストア後、運送中に上に重いものが乗せられると中がつぶれることを心配して「上に物を乗せないで」シールを貼ってお送りしました。
★レストア完了後の返送で運送事故が発生しました。 2027. 7. 23
この状況を掲載します。
★この運送業者様は、通常2m位の高さのかごの中に縦に積み込んで運びます。本機の様に重量が比較的軽く小さな箱で、しかも「上に物を乗せないで」シールが貼られていれば当然かごの一番上に積まれるでしょう。
この状態でかごの扉を開ければ、運悪く今回のように2m位の高さから配送センターのコンクリートの床に落下するかも知れません。
★このような一品物の高額品では運送保険を掛けても元には戻らないし保険の金額も小さ過ぎます。逆に引き取り拒否をされて、今後送ることもできなくなります。
当工房ではMarantz7オリジナルのフロントパネルや内部部品を予備品として在庫しています。 今回は無償交換で元に戻し、しっかりとしたダンボール箱に移し替えて再度お送りする予定です。
最初にレストア依頼で送って頂いたダンボール箱です。こちらはアンプが入る丁度の大きさです。この為、高いところから角落ちで落下するとこのように本体に直接ダメージがくるかも知れません。
いろいろ調べましたが今のところ内部は他には異常無さそうです。今後調整時に不具合が発生するかも知れません。
フロントパネルの左下角が曲がっています。3mm厚のアルミパネルがこれ程酷く曲がっているので高いところから落下したと考えます。
曲がったところを拡大するとかなりこすれた跡があります。コンクリートの床に落下した後、数メートル引きずったのでしょう。






残っていたバンブルビーをそのまま残しブラックビューティーを好評のUSA仕様のコンデンサーに交換しました。 フォノイコのカソードバイパスコンも全て純正SPRAGUEの新品と交換しました。
セラミックコンデンサーも純正SPRAGUEの新品と交換しました。
残したバンブルビーにはいつもの様にこちらでコーティングを施し、少しでも長く良い状態を保たせています。

最初の検査のときボリュームからかなりのガリが出ていたのでクラロスタットの分解清掃を予定していましたが、少し処置をしてガリは出なくなりました。バランスボリュームからもかなりガリがありましたがこれも良くなりました。
(接点復活剤はこちらでは使用しません)
左右の出力波形です。綺麗な波形が出ています。周波数特性、歪み率とも良好です。
残留ノイズです。ミリバルのメーター読みで左0.6mV、右0.7mVと少しノイズが残っています。一部バンブルビーを残しているのこのような値になります。
こちらの白テスターは低圧セレン直後です。28.03Vで少し高いようです。
こちらの白テスターは高圧セレン直後です。 310.7Vで少し低い値です。電源トランスの出力が落ちているのかも知れません。暫く様子見です。
左の白テスターは高圧B1です。274.3Vを示し良好です。中央のテスターはヒーター電圧です。 19.34Vで極めて良好です。
電源回路です。こちらも低圧セレンを交換しました。
トーン回路後のカップリング0.33uF/200を純正SPRAGUE NOS品と交換しました。
電源回路は高圧セレンを交換し、高圧φ35の電解ブロックコンデンサーのみオリジナル仕様の新品と交換しました。
★レストア後の試聴エージング風景です。
少し時間が経つにつれていつものMarantz7オリジナルの音が戻ってきます。
輝くような透明感。やはりバンブルビーが残っているので音が一際輝きます。
低音も充分出ています。
ただ今、モーツアルトの交響曲 29番をカラヤン&ベルリンフィル(輸入盤)で聴いています。
いいですねー♪


交換部品です。パイロットランプが特に暗かったので新品に交換しました。








こちらの白テスターは高圧B2です。 252.9Vで良好です。




裏面です。

★レストア完了です。 2027. 7. 17
左の白テスターはヒーター電圧です。16.06Vとかなり低い値です。右テスターは高圧B1です。こちらも248.4Vで極めて低い状態です。
左右出力の残留ノイズです。 少しノイズが乗っています。
フォノイコのRIAA偏差コンデンサーです。少し容量が膨らんでいます。
こちらは同じくセラミックの左です。かなり容量が抜けています。
ラインのセラミックコンデンサー右です。まあまあの状態です。
こちらは低圧セレン直後です。こちらも23.13Vでかなり下がっています。不良です。
こちらのテスターは高圧B3です。こちらも214.8Vで真空管の動作の限界を下回っています。
こちらの右テスターは高圧B2です。こちらも231.1Vで極めて低い状態です。
こちらは同じく高圧φ35の残りの1ブロックです。かなりESRが高い状態です。
こちらは高圧2段目φ35です。2ブロックで画像の様に良好です。
外観は殆ど傷が無い極めて綺麗なMarantz7オリジナル 12000番台です。 今回暫くメンテをしていなかったのでレストアを依頼されました。
こちらが最終形の内部です。右端とその隣を2本USA仕様に交換しました。


こちらは高圧セレン直後の電圧です。286.0Vで標準の値から50V近く下がっています。完全に不良です。





外観に粉が吹いているので検査するまでも無かったのですが、全て完全に不良です。
★電源を入れて各電圧を計ります。



こちらはオリジナルの低圧用φ35です。3ブロックとも良好です。後の音出しでも音漏れはありません。



こちらは高圧先頭φ25です。3ブロックとも良好です。

裏面です。こちらも小さなカップリングをライン回路のみ交換されました。
★こちらは後の最初の試聴で極めてひどい音なので、改めて気になるところをチェックしてみました。
★最初の音出しです。
これはひどい音です。 最初にボリュームを上げて行くと9時半位から右チャンネルからバリバリバリの大きなノイズが出ます。 ラインでは音が歪み低音がかなり弱く感じます。
フォノイコももっとひどい歪が出て右からガサゴソと目だったノイズが出ています。 かなり重症です。

トーン回路跡のカップリング0.33uF/200の右です。容量は規定通りありますがESRが高いのでこのコンデンサーはもうだめです。
同じく0.33uF/200の左です。こちらは容量が少なくなりESRも高い状態で不良です。
