2020. 9. 3 検査調整完了

最終的にはこの様な位置でCDもフォノイコも左右の音量は同じに聴こえます。




本機のメインボリュームもバランスボリュームもMarantz7純正クラロスタット製です。
この程度で交換するわけには行きません。

見た目が悪いので、裏の出力調整ボリュームで調整しました。


暫く試聴して問題無さそうなのでお返ししました。





本機は1年ほど前に当工房でレストアしたものです。今回片側の音が出なくなったので修理を依頼されました。

この位置で左右とも同じレベルと波形の高さになります。

逆さにした状態で見難いですが、バランスを少し左に倒して左右丁度の音量になります。
画像では中央上段の大きなツマミがバランスボリュームです。

出力は左側がかなり落ちています。

オシロの波形にもはっきり状態が出ます。

各回路を波形を見ながらチェックして行くとラインアンプの真空管の初段から出力が落ちています。
試しに真空管のV4とV5を入れ替えてみましたが同じです。
この為、ラインアンプの真空管が増幅する回路以前から左が落ちていることになります。

最終的にはバランスボリュームの劣化により左の出力が弱くなっていました。

各部の電圧からチェックです。

特に問題はありません。

Marantz7 12000番台 レストア依頼機 O.D様 概要