Marantz7 S/N 12000番台 修理依頼 概要

ラインの音が小さいので真空管を換えて試聴していますが、換えてみても同じです。

2025. 5. 5 検査
2025. 5. 10 詳細検査
2025. 5. 21 修理完了


★修理完了です。                                        2025. 5. 21

なかなか原因の特定が困難でしたが漸く掴めました。
やはりNFB回路とトーン回路の一部の抵抗の経年劣化でNFB量が変わり音が出なくなっていました。
ラインアンプのプレート抵抗も破損していました。
60年以上も経つと思い掛けないトラブルがあります。

トーン回路やフィルター回路が全体に焦げたように黒ずんでいます。
どこかショートしているのかも知れません。

★修理後の試聴エージング風景です。

相変わらずオールバンブルビーの良い音が流れています。








漸く普通に音が出るようになりました。波形も綺麗です。

2025. 5. 10
★詳しく検査を行っています。



★まずわかったことは、バランスボリューム後の信号が既にかなり小さくなっています。

右の画像はバランスボリュームの出力とアース間の抵抗値です。
バランスボリュームは1MΩBタイプなので中心位置では450kΩ暗いが普通ですが、
本機は260kΩしかありません。
音信号がアースに流れて出力に回らないようです。
バランスボリュームの交換が必要かも知れません。


この他、ラインアンプ初段の増幅率が小さいのでNFB回路のチェックが必要でです。

こちらの右テスターは高圧B3です。こちらも237.0Vで良い状態です。

こちらの右テスターは高圧B2です。こちらも258.7Vで良い状態です。

左テスターはヒーター電圧です。 19.41Vで非常に良い状態です。右テスターは高圧B1です。こちらも281.2Vと非常に良い状態です。

左右の出力の残留ノイズです。左右ともノイズはほとんどありません。

4年前に当工房から購入頂き、その後何度か検査修理を行っていました。 今回は音が出なくなったので修理を依頼されました。

フロントパネルの塗装が剥がれて汚かったのでこちらで磨いて再塗装しました。
とても綺麗になりました。

交換部品です。

★まずは電源の状態を確認します。

★試聴すると、取り合えず音は出ます。しかし左右ともかなりゲインが小さく、トーンコントロールも左右とも低音高音とも効かない状態です。
右の画像ではこちらで通常聴く音量で本機のボリュームは3時を指しています。通常ここまで上げることはまずありません。単に何かの接触不良ではなく明らかにライン回路のどこかが不良です。
使用中にヒューズが飛んだこともあるそうです。上の画像の様に内部が黒ずんでいるのでどこかの回路がショートした可能性もあります。
詳しい検査が必要です。