出力波形をチェックします。

やはり右側の音が出ていません。

これから細かい所をチェックして行きます。

2021. 8. 19 検査
2021. 9. 1 修理完了

★修理完了です。                                                   2021. 9. 1

電源電圧の低下からラインアンプのプレート抵抗の破損により片側の音が出なくなったようです。

★一応各消耗品をチェックします。

高圧セレン直後の電圧です。300.4Vでかなり落ちています。

高圧セレン直後の電圧です。324.1Vで良い値です。

今回の交換部品です。

高圧B3です。243.2Vで良い値です。

★修理後の試聴です。

3年前に当工房で代品のコンデンサーを使ってレストアした物を購入されました。この3年間でカップリングコンデンサーが程よくエージングが効いてとても良い音です。
いつもオールバンブルビーの音を聴いていますが、かなりこれに近い澄んだ透明感のある音になっています。

電源電圧も正常になり音の良いプレート抵抗に左右とも交換したのでより良い音になったと思います。

代品のコンデンサーでもこれだけ良い音になるのだと改めて感心しています。










ヒーター電圧です。18.7Vで良い値です。

低圧セレン直後の電圧です。24.05Vで良い値です。

高圧B1です。279.8Vで極めて良い値です。

高圧B2です。こちらも260.7Vで極めて良い値です。

中央の電解ブロックコンデンサーのみ再使用の為外しました。右の低圧はかなり前に白いボンドで固定されているので外せません。

★修理後の各電圧をチェックします。

黒いAMRGの抵抗です。容量が大きいので音の抜けが抜群になります。

アルミベースごとアッセンブリーで交換しました。

裏面です。低圧セレンと、今回はブロックコンデンサーのベースがボンドで付けられていてコンデンサーのみの交換ができなかったのでベースと一緒にアッセンブリーで交換しました。破損していたプレート抵抗を左右とも音の良いAMRGの容量の大きいタイプに交換しました。

高圧セレンと高圧φ25、低圧φ35の電解ブロックコンデンサーを交換しました。

内部です。3年前の状態のままです。今回は電源回路の部品を交換しました。

高圧B2です。236.7Vでこちらもかなり落ちています。

高圧B3です。219.4Vでこちらもかなり落ちています。

★電源を入れて各部の電圧を測ります。

3年程前に当工房から購入されました。今回片側の音が出なくなったので修理を依頼されました。

★内部です。

筐体-コンセントN極間の漏れ電圧です。良い状態です。

低圧セレン直後です。21.16Vでこちらもかなり低い値です。

ヒーター電圧です。16.67Vでこちらもかなり低い状態です。

高圧B1です。254Vでこちらもかなり落ちています。

低圧φ35です。計測不能で不良です。

高圧2段目です。こちらはまあまあの状態です。

高圧先頭φ25電解ブロックコンデンサーです。ESRが高くなっています。

Marantz7 S/N 12000番台 修理依頼 概要