2019.11. 14 掲載、検査完了
2019.11 15 レストア完了
★これらの極めて規定に近いプレート電圧がMarantz7の良い音を醸し出しています。
特にラインの交換したプレート抵抗は音に極めて重要です。
交換部品です。
★各真空管のプレート電圧です。
電源トランス2次側の電圧です。AC286.4Vを示し良好です。
高圧セレン直後の電圧です。310.8Vを示し少し低い値です。
電源回路は高圧セレンはそのまま残し、電解ブロックコンデンサーを高圧φ25と低圧φ35を正規仕様の新品にl交換しました。
フォノイコのカソードバイパスコン4本全て純正SPRAGUEの新品に交換しました。
先頭の0.1uF/400V 2本とラインの0.22uF/400V 2本を良品バンブルビーに交換しました。
ラインのセラミックコンデンサーも純正SPRAGUEに交換しました。
★レストア完了です。 2019. 11.
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★エージングを行っています。
さすがに12000番台です。しっかりバンブルビーの透明感、ダイナミックさを出しています。
特に軽快で輪郭のはっきりした重低音は11000〜12000番台の特徴です。
こちらの3桁台より優れています!
心地よい響きで奏でるJAZZは極めて愉快です。
クラシックでは突き抜けるようなバイオリンの鋭い旋律、コントラバスの壁や床に響く反響音が感じられ思わず唸ってしまいます。
フォノイコ左2段目です。148.4Vで良好です。
フォノイコ右2段目です。153.7Vで良好です。
ラインアンプ右2段目のプレート電圧です。レストア前はかなり下がって129.7Vでしたが162.9Vと良好です。
ラインアンプ左2段目のプレート電圧です。こちらも160.3Vを示し良好です。
ヒーター電圧です。ヒーターセレンを交換していないのでまだ17.0Vで低めですが何とか大丈夫です。
高圧B2です。247.4Vを示し良い値です。
高圧B3です。231.5Vを示しこちらも良い値です。
高圧B1です。277.9Vで既定の280Vに極めて近い値です。
ラインのプレート抵抗を高級品に交換しました。
(画像中央の黒に銀文字、金リード線です。270KΩ)
★レストア後の各部の電圧です。
裏面です。低圧セレンも残しています。抵抗類を数個交換しました。
横一列の小さなカップリングコンデンサーはMarantz7オリジナル後期型に純正のGood-Allがついています。全て良品なのでこのまま使用します。
ここは表の大きなカップリングコンデンサーほど音に影響の無いところなので良品であればOKです。
全てのバンブルビーにこちらでコーテイングを施しできるだけ長く持つようにしました。
左奥のφ25と手前の大きい電解ブロックコンデンサーを正規仕様の新品に交換しました。
ラインアンプ右です。1.41Vの漏れがあり不良です。
フォノイコ右2段目です。149.7Vで少し低い値です。
★こちらはカップリングコンデンサーの漏れ電圧です。異常個所のみ掲載します。
ラインアンプ左2段目のプレート電圧です。154.9Vでかなり下がっています。
最近ノイズが出るようになったので見てほしいとのご依頼です。また、できるだけ良い音にしたいのでバンブルビー化もご希望です。
コンセント、筐体間の漏れ電圧です。AC59.6Vの漏れ(漏電)があります。
ラインアンプ左です。1.864Vの漏れがあり不良です。
フォノイコ左2段目です。143.7Vで少し低い値です。
ラインアンプ右2段目のプレート電圧です。129.7Vでかなり下がっています。
ヒーター電圧です。こちらは16.82Vとかなり低い値です。
低圧セレン直後の電圧です。24.71Vでこちらもかなり低い値です。
★各真空管のプレート電圧です。
高圧B2です。240.2Vを示し少し低い値です。
高圧B1です。266.9Vを示し少し低い値です。
高圧B3です。こちらも223.2Vと少し低い値です。
フォノイコのカソードバイパスコンです。100uFのところ215.9uFと倍以上に膨らんでいます。
こちらも200uFのところ433.3uFに膨らんでいます。
★それでは電源を入れて各部の電圧を計ります。
初段φ25です。御覧のようにLeaky表示でリークしています。
高圧2段目です。3ブロックとも静電容量がありESRも低い値です。
低圧です。こちらも御覧のようにLeaky表示でリークしています。
裏面です。電源回路は部品が無かったのか電解コンデンサーを追加されています。
★まず初めに電源回路の電解ブロックコンデンサーからチェックします。
内部です。一部のカップリングコンデンサーが160Pに交換されています。
Marantz7 12000番台 レストア依頼機 T.E様 概要