2023. 8. 28 検査
2023. 9. 6 レストア完了
2023. 9.12 再修理

★レストア後の各電圧チェックです。

試聴で右チャンネルの音が少し小さいのでいろいろ調べたら、回路での異常は無くボリュームのギャングエラーでした。10時位から左が強くなって2時以降まで続きます。この為通常聴く位置でリヤパネルの出力調整ボリュームの左を少し落とせば問題なく聞けると思います。

こちらの白テスターは高圧セレン直後です。328.5Vで良好です。

フォノイコのカップリングコンデンサーは黒いUSA仕様に交換しました。

電源回路です。余り変わっていませんが一番上のブロックコンデンサーを交換しています。

横一列のカップリングコンデンサーはいつものMarantz7オリジナル後期型純正GoodAll-TRWですが、今回は耐圧1000Vを使用しました。音の抜けがいっそう良くなります。

こちらの白テスターは高圧B3です。237.6Vで良好です。

左の白テスターは高圧B1です。279.3Vを示し極めて良好です。右テスターはヒーター電圧です。18.76Vで良好です。

こちらの白テスターは高圧B2です。257.9Vで良好です。

★レストア後の試聴風景です。

綺麗で音の抜けが良く、透明感は殆どオールバンブルビーと変わらない位良い音です。


ただ今ヴィヴァルディの弦楽四重奏を聴いています。弦の音が滑らかに響きます。チェロの低音が床に響き余韻がかなり残ります。160Pで味わえない、さわやかな音になりました。





交換部品です.

残留ノイズです。0.001Vあたりで極めて良い状態です。最初のジリジリ音は消えているようです。

出力波形です。良い状態です。周波数特性も良好です。

裏面です。

高圧セレンを交換しました。電解ブロックコンデンサーは高圧先頭φ25を交換しました。


★レストア完了です。                                       2023. 9. 6

★各電圧の他、カップリングコンデンサーの漏れはありません。残っているバンブルビーからも漏れはありませんが、どうも電圧が低いようなので後で外して単体検査を行います。
全体的には良い状態です。

こちらの白テスターは高圧B3です。243.7Vで良い値です。

こちらの白テスターは高圧整流ダイオード直後です。330.8Vで良い値です。

こちらの白テスターは低圧セレン直後です。26.47Vで良い値です。

こちらは低圧のφ35です。3ブロックとも良好です。

★電源を入れて各電圧を測ります。

★いつもの様に電源を入れる前の電解ブロックコンデンサーのチェックからです。

裏面です。高圧先頭にチューブラコンデンサーを追加されています。良く見るとハンダのところに赤マジックでチェックマークが記されています。作業後きちんと確認されたのでしょう。

特に問題は無いがもっと良い音になるようレストアを依頼されました。

左右のプレート抵抗を音の良いAMRGに交換しました。









 

交換部品が増えました。

トーン回路後のカップリングです。黄色のSPRAGUE 0.33/200Vに交換しました。しっかりとした低音になりました。

ブラックビューティーでフルレストアされています。

★状態が良いので早速最初の試聴です。

左右から少しノイズが出ています。左にジリジリ音が混ざるので真空管と高圧先頭のブロックコンデンサーの不良からでしょう。

まあまあ良い音です。しかしやはり160Pの音です。最終のカップリングが良品バンブルビーなのでまだマシですが、よく言われる良い音だがぱっとしない典型的な160Pでフルレストアされた音です。
いつものこちらのMarantz7オリジナルやMKe-1と比べると音の抜けが悪く透明さがありません。
イコライザーは特性が変化し、高域がキンキンで低音が弱くなっています。これが曇った音を目立たなくしています。

★しかし、どこかのショップの優秀な技術の方が丹精込めてレストアされました。良い仕上がりだと思います。


★今回音に一番影響のあるラインアンプの0.22uF/400のみ左右とも良品バンブルビーに交換し、その他はこちらの推奨するコンデンサーでのレストアを希望されています。









こちらの白テスターは高圧B2です。265.4Vで良い値です。

左テスターはヒーター電圧です。18.63Vでまあまあの値です。右の白テスターは高圧B1です。285.4Vで良い値です。

同じく高圧φ25のチューブラコンを追加されている端子です。追加されているにもかかわらず容量が正規の値です。追加されなければこのφ25は完全に抜けていることになります。

高圧先頭φ25です。こちらは容量が倍以上に膨らんでいます。

高圧2段目φ35です。こちらは新品交換されたのでしょう。3ブロックとも良好です。

高圧2段目φ35のブロックコンデンサーが交換されています。

電源回路は高圧セレンが無かったのかダイオードに交換されています。変に不良のセレンの裏にダイオードを隠し、パラに接続されるよりこういうレストアが一番良いと思います。これなら完全にダイオードが整流してくれて、後のブロックコンデンサーに影響はありません。
私も、もしセレンが無かったら必ずこうします。見栄を張るのではなくアンプをこれ以上壊さないためです。


★再修理です。                                       2023. 9. 12

こちらでは確認できませんでしたが、V5の音が出たり出なかったりがあるそうなので念のためプレート抵抗を左右とも交換しました。

Marantz7 S/N 13000番台 レストア依頼 概要

表面です。電源回路は高圧セレンを交換し電解ブロックコンデンサーの先頭φ25を交換しています。ラインアンプの音に一番影響のある0.22uF/400を良品バンブルビーに交換しました。最終の0.22uF/200(右端2個)は外して単体検査を行いました。検査では良品なのでそのまま流用しています。