Marantz#7レストア13000番台 A.K 様 概要

2017.1.10

基板裏面のカップリングもバンブルビーの良品です。
低圧セレンも新品に交換です。左下の赤色Good-Allも黄色のSUPRAGUEに交換しました。
真空管カバーも新品を取り付けています。


これでいつものオールバンブルビーの音が甦りました。
きらびやかで余韻の残る中高音、ずっしりと沈み込むようなダイナミックな重低音。
いつものMarantz model 7 の音です。


今回は珍しく特に大きな問題はありませんでした。それだけ素性の良い個体でした。
これで#7オリジナル13000番台の高い品位を保ったまま当分の間良い音が楽しめると思います。







基板表のカップリング及びフォノイコのカソードバイパスコンデンサーは全て交換しました。
高圧セレンも新品に交換です。これで高圧B電源も正常な電圧です。
レストア前のダイオードの時は少し高めでした。電源投入時の約1分間は既定の280Vが310Vを超えています。
あまり真空管には良くないと思います。
いつものようにセラミックコンデンサーも赤茶色のSPRAGUEに交換です。当然不良でした。
RIAA特性も調整しました。しっかりと低音が出ています。

2017.1.18

★レストア完了です。

電源部も恐らくセレンの不良なのか前回のレストアでセレンの所にダイオードを取り付けてあります。
セレン は通さず端子台の代わりに残しているようです。
低圧もセレンを外してダイオードに換えてあります。









本機は最初通常レストアの依頼でしたが、後にオールバンブルビー化とセレンへの交換を希望されました。
早速音を聴いてみたのですが、まず気になったのは出力が少し小さいようです。
全体に歪もあります。特にレコードがより歪っぽく聴こえます。また、低域が弱い感じです。
最初に頂いたメールでの症状は左側が出ないとのことでしたが、少し弱いもののそれなりに出ています。
まだ検査はしていませんが、一部のコンデンサーが不良のようです。そのため片側が弱く出ています。

ボリュームもガリが出ます。特にバランスボリュームは右側が回してゆくとザーと言う音が出ています。
フォノイコは低域の偏差を決める0.0056uFのコンデンサーが不良です。
ライン部のセラミックコンデンサーも容量不足で不良のようです。
おおよそ音を聴いた限りではこんな感じでした。

カップリングコンデンサーは前回のレストアで全てGolden Blackに交換されています。
まだ検査前ですがこれはまだ良品でなかなか良い音のようです。まずは歪の箇所を直してこのコンデンサーのままでじっくり聴いてみたいと思います。

真空管カバーがありません。このためでしょうか、少し雑音が入っています。