高圧セレン直後です。今回高圧セレンはそのまま流用です。電解ブロックコンデンサーが新しくなったので通りが良くなったのか少し電圧が落ちています。
Marantz7 S/N 13000番台 オールバンブルビー化レストア依頼 概要
2021. 9. 8 検査初掲載
2021. 9. 16 レストア完了
高圧B1です。276.2Vを示し良い値です。
高圧B3です。231.2Vを示し良い値です。
高圧B2です。250.1Vを示し良い値です。
ヒーター電圧です。低圧セレンが流用なので相変らず少し低い値です。
低圧セレン直後です。流用です。
★レストア完了です。 2021. 9. 16
高圧セレン直後の電圧です。318.3Vを示し、少し低い値です。
内部は、カップリングコンデンサーが全てブラックビューティーに交換してレストアされています。電源回路はセレンだけ交換されて電解ブロックコンデンサーはオリジナルのままです。
交換部品です。
トーン回路のカップリングもMarantz7 S/N 500〜12000番台に付いている音の良い黄色の純正SPRAGUEに交換しました。
電源回路の電解ブロックコンデンサーは３本ともオリジナル仕様の新品に交換し元の姿に戻りました。抵抗類も全て交換しました。特に音に重要な所はAMRGの容量の大きいものに交換しています。
欠落していた基板固定用のスペーサーを元通り取り付けました。奥に小さなカップリング４個も良品バンブルビーに交換しました。
経年劣化で値が変っていたフォノイコのプレート抵抗を音の良いAMRGに交換しました。
右出力の残留ノイズです。こちらも2mVで良好です。
左出力の残留ノイズです。2mVでバンブルビーとしては非常に良い値です。上下の蓋を閉めればもっと良くなります。
パイロットランプが切れていたので交換しました。
★レストア後の各電圧チェックです。
裏面です。
電源回路の電解ブロックコンデンサーは３本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。
見事な良品バンブルビーです。少しでも劣化を防ぐために表面に特殊なコーテイングを施しています。
基板の全てのカップリングコンデンサーを良品バンブルビーと交換しました。Marantz7の音に大きく影響するセラミックコンデンサーも純正SPRAGUEの新品に交換しました。電解ブロックコンデンサーも全て交換しました。
フォノイコのカソードバイパスコンは全て交換されています。カップリングコンデンサーは殆どブラックビューティーに交換されています。
裏面です。高圧先頭の電解ブロックコンデンサーφ25に国産の電解コンデンサーをパラに接続されています。ノイズでも乗ってきたのでしょうか？ 後の試聴ではこれでもかなり大きなノイズが乗っています。
大変綺麗なMarantz7オリジナルです。恐らく有名オーディオショップできちんとメンテされ販売されたものでしょう。
レストア後の試聴風景です。
いつものバンブルビーの音に戻りました。
★最初の音出し試聴です。
ラインはまずまずの音ですがフォノイコはブーンというノイズが少し乗っています。CDプレイヤーの電源を切るとこのブーンがかなり大きくなり音楽を聴いてはいられません。電源回路がかなり悪いようです。
音そのものはやはりブラックビューティーの音で、よく言われる綺麗だがパッとしない音です。倍音や情感が消えて、ただ何かが鳴っている。ブラックビューティーはこのような音です。
バンブルビー機と聴き比べると一目(聴)瞭然です。
フォノイコの最終カソードフォロア管の後のカソード電圧です。少し低い状態です。
カップリングコンデンサーは全て良品です。
筐体-コンセントＮ極間の漏れ電圧です。AC20.32Vで良い値です。電源ﾄﾗﾝｽの漏電はありません。
低圧セレン直後の電圧です。24.76Vでまあまあの値です。
ヒーター電圧です。16.68Vで少し低い値です。
高圧B2です。こちらも254.3Vでまあまあの値です。
高圧B3です。232.9Vで良い値です。
高圧B1です。275.4Vで良い値です。
高圧先頭φ25です。一見良い値ですが、これは追加された電解コンデンサーの値です。本体は不良のようです。
高圧2段目φ35です。こちらも良い状態です。しかし後の試聴でかなりノイズが大きいのでこのコンデンサーが不良です。
低圧φ35です。OL表示で計測不能です。完全に不良です。
★電源を入れて各部の電圧を測ります。
真空管は IEC 6本です。
★電源を入れる前の各電解ブロックコンデンサーのチェックです。
高圧に電解コンデンサーが追加で接続されています。
基板を固定するピンが欠落しています。
交換されている高圧セレンです。電解ブロックコンデンサーは3本ともオリジナルです。
