Marantz#7リストア依頼 14000番台 M.T 様 概要

こちらは通常リストアの依頼です。

リストア後です:

全てのブラックビューティーは絶縁抵抗無限大でしたが0.22uF 400Vの箇所はなぜか0.15uFでした。このため低域が膨らんでいました。
しかしセラミックコンデンサーの静電容量不足の不良により低域が抑えられ何とか聴けたようです。

前回のリストアを担当された方はセラミックコンデンサーの不良による低域不足に気付かず、周波数特性をフラットにするため止む無く0.15uFを使ったのではないかと思います。
前回もここに0.15uFを使ったものがありました。同じ方法を使ったのかも知れません。

今回は通常のリストアと言うことでバンブルビーでは無く、同じSPRAGUE製のオレンジドロップに交換しました。
オレンジドロップは最近のコンデンサーでは一番音の抜けが良くブラックビューティーより良い音だと私は思っています。
セラミックコンデンサーも純正のSPRAGUE製の新品に交換です。

フォノイコのカソードバイパスコンを交換しRIAAの0.056uFもチェックすることにより、レコードも良い音で聴けます。

トーン回路の中の0.33uFカップリングも白いGood-Allから黄色のSPRAGUEに変更しました。
ダイナミックな重低音が堪能できます。



殆どがブラックビューティーでありながら、今回のレストアの結果かなりバンブルビーの音に近い良い音になったと思います。








全てのカップリングコンデンサーはブラックビューティーに変更されています。
クラロスタットも残念ながら他の物に交換されています。メキシコクラロや東京コスモス製では無いようです。

音も勿論ブラックビューティーの音なので少しぼやっとしています。