Marantz7 S/N 14000番台 検査依頼 概要
2023. 9. 20 検査
2023. 9. 24 修理完了
★出力波形も綺麗です。
高圧電源の抵抗類が劣化して容量が増えていたので正規の値のものに交換しました。その後の電圧チェックです。
裏面です。電源回路の劣化した抵抗や各回路の抵抗を交換しました。
フォノイコのバンブルビーをUSA仕様の代品に交換しました。
前回こちらでのレストアでは余り回路は触らなかったのですが、今回ハンダ盛や以前どこかでレストアされた際の気になる接続箇所を直しました。
緑色のコーネルダビラーは色が奇抜ですが、好きなコンデンサーで音もとても良いと思います。またシルバーのアリゾナキャパシタもエージングが効いて良い音を出しています。
今回こちらで交換したコンデンサーとの相性も良いようです。良い音になりました。
フォノイコのバンブルビーを外して単体検査です。
左右とも完全に不良です。数値は2.38MΩを表示していますが、良品は4150MΩ以上無限大です。
★修理後の内部です。
こちらの白いテスターは高圧B3です。231.7Vで良好です。
こちらの白いテスターは高圧B2です。256.3Vで良好です。
左の白いテスターは高圧B1です。277.1Vで良好です。左の黒いテスターはヒーター電圧です。18.88Vで良好です。
まずは検査で電源電圧が少し低かったので電源を調整します。
★修理完了です。 2023. 9. 24
低圧セレン直後です。27.37Vで良い値です。
左の黒テスターはヒーター電圧です。18.58Vでまあまあの値です。右の白テスターは高圧B1です。272.7Vで良い値です。
低圧φ35です。こちらも3ブロックとも良好です。
★フォノイコのカソードバイパスコンです。
★まずは電源回路の電解ブロックコンデンサーのチェックです。
約4年前に当工房でレストアしたものです。音が弱い感じがするので検査を依頼されました。
★修理後の試聴エージング風景です。
今回は少し時間を掛けてエージングを行っています。
時間の経過に伴って音が馴染んできます。
今回の交換部品です。
電源回路の抵抗はレギュレーションを良くする為に、Marantz7純正A&Bの容量の大きなものに交換しました。
★この他、各カップリングコンデンサーをチェックしましたが特に問題はありませんが、ラインアンプの左チャンネルのプレート電圧が結構低い状態です。
電源電圧の高圧B2,B3が低いのも気になります。
恐らくこれらが音が弱く感じる原因かも知れません。特に大事な高圧B2はできるだけ正規の電圧が必要です。
★試聴風景です。
なかなか良い音が出ています。音の中核を成すラインのアリゾナキャパシタは充分エージングが効いてとても良い仕上がりです。音の厚みや透明感もあり良い音だと思います。
約1時間半ほどレコード聴いています。
時間の経過とともに音が荒れてきます。全体的にもう少し見てみる必要があるようです。
念のため電源トランスの高圧電圧を計ります。AC289.5Vを示し良い値です。
こちらは高圧セレン直後の電圧です。322.7でまあまあの値です。
こちらの白テスターは高圧B2です。248.3Vで少し低い値です。
こちらは高圧B3です。224.1Vでこちらも少し低い値です。
左右4本とも良好です。
★電源を入れて各電圧チェックです。
高圧先頭φ25です。3ブロックとも良好です。
高圧2段目φ35です。こちらも3ブロックとも良好です。
裏面です。こちらも以前と同じです。
内部です。以前と同じです。