電源回路は一新しました。電源トランス、高圧セレン、電解ブロックコンデンサー3本をオリジナル仕様に交換しています。

音の良いUSA仕様のカップリングコンデンサーに交換しています。ラインの最終はバンブルビーを残しましたが、漏れ電圧は正常でもやはり劣化して音が悪かったので全て交換しました。

残留ノイズです。 ミリバルのメーター読みで左が0.0014V、右は0.0018Vと良い値です。

左右の出力波形です。綺麗な波形が出ています。周波数特性、歪み率とも良い値です。

★レストア後の試聴エージング風景です。

良い音になりました。

のびのびと広がりのある音です。



















交換部品です。

こちらの白テスターは低圧セレン直後です。 27.61Vで良い値です。

こちらの白テスターは高圧セレン直後です。 375Vで良い値です。

レストア後の各電圧チェックです。

低圧セレンも交換しました。電源回路はオリジナル状態になりました。

裏面です。

内部です。 電源回路を中心にカップリングコンデンサーなどを多数交換しています。

★上記は漏れの大きいところだけを撮っていますがバンブルビーは全て不良です。電源電圧が異常に低いのでまだこの程度ですが正規の電圧になるとこの何倍もの漏れ電圧が発生します。

★以上のように音が悪いのは電源電圧が異常に低く脈流が音に乗っているのと、まだオリジナルの不良のバンブルビーが使われているので歪が音に出ているようです。

特に消耗品である電解ブロックコンデンサーを交換せずオリジナルのまま使われていると、これが原因で今回の様に貴重な電源トランスまで逝ってしまいます。セレンを交換したり電解コンデンサーを追加したくらいでは済みません。
オリジナル部品に拘って使い続けると、気付かないうちに必ずこのように最悪の事態になります。

幸い当工房には特注トランスを準備しているので元通りきちんと直せますが、他では当然電源トランスはどこにもないのでトランスが逝ったらそのMarantz7は部品取り機となって葬られることになります。









表面の0.22uF/400です。2.574Vの漏れです。

フォノイコ最終0.47uF/200です。ここは電圧が低いにも係わらず131.2mVもあります。

裏面の1本ですが 1.898Vの漏れがあります。4本とも同じような値で全て不良です。

こちらの右テスターは高圧B3です。何と200Vを切って189.9Vしかありません。

こちらの右テスターは高圧B2です。209.1Vを示し60V以上下がっています。

左の白テスターはヒーター電圧です。15.64Vで真空管の動作の限界近く低い値です。右テスターは高圧B1です。こちらも232.6Vと規定から50Vも下がっています。低圧セレン高圧セレンとも不良です。

高圧2段目φ35です。こちらも完全に抜けています。電解コンデンサーを追加されていますが、この抜けているブロックで脈流が発生しノイズとなって出力します。

低圧のφ35です。こちらは容量がかなり膨らんでいます。しかもショート状態です。低圧回路は大きな電流が流れるので電源トランスが心配です。

高圧先頭φ25です。完全に抜けています。

★電源を入れて各電圧を測定中フロントパネルを触るとピリピリと感電します。この為、筐体-コンセント間の漏れ電圧を計りました。
AC150.3Vの漏電です。電源トランスが不良です。

通常この漏電はフロントパネルを触っても感じません。アンプにきちんとアースを取っていればアースに流れ、アースを取っていなければRCAコードから他の機器に流れています。
この接続先がトランジスター機器であれば数十ボルトで動作しているトランジスター回路に高電圧が回りこみで掛かり半導体素子は破損します。

このまま放置して聴いていると漏電電圧は最大200Vを超えるので、接続されている高価なCDプレイヤーやパワーアンプは非常に危険です。

左右出力の残留ノイズです。左右ともかなりノイズが出ています。

裏蓋を外すと回りに液体が滲んでいます。匂いから接点復活剤が流れています。以前レストアされた方が大量に吹きかけられたようです。当工房では各部品が変質するため接点復活剤は使いません。

内部です。当然以前どこかでメンテされています。バンブルビーや電解ブロックコンデンサーはオリジナルのままです。

ウッドケースに入れたままお送り頂いたので、梱包を開くとウッドケースからアンプが飛び出ていました。Marantz7はウッドケースの取り付けはフロントパネルの四隅のねじ4本だけなので宙に浮いた状態です。このまま梱包されて送られると運送途中の振動でウッドケースの中で本体がトランポリンに乗った状態になりねじが飛び出してウッドケースのねじ山が破損し、ウッドケース表面に傷が付きます。最悪は重い電源トランスの取り付けまで変形します。
この為いつもはウッドケースから出して本体のみお送り頂くようにお願いしています。

音が非常に悪いのでレストアを依頼されました。

2024. 8. 22 検査
2024. 9. 13 レストア完了

左の白テスターは高圧B1です。 285.8Vで極めて良い値です。右テスターはヒーター電圧です。こちらも19.22Vで極めて良い値です。

こちらの白テスターは高圧B3です。 248.3Vで良い値です。

こちらの白テスターは高圧B2です。 269.3Vで規定通りの値です。

★レストア完了です。                                         2024. 9. 11


★まだバンブルビーが付いているので漏れ電圧を計ります。

★電源を入れる前に各電解ブロックコンデンサーのチェックです。

電源回路にご苦労の跡があります。

Marantz7 S/N 14000番台 修理レストア依頼 概要

★電源を入れて各電圧を計ります。