★本機はこちらでレストア依頼を受けた最初の#7オリジナルです。

以前からブロックコンデンサーによる音への影響は非常に大きいとこちらの記事に述べています。今回も上記画像の様に既に以前他でのレストアで交換された代品のブロックコンデンサーが抜けて不良になり音が荒れて汚い音になっていました。
今回こちらで新品交換することにより以前のきれいな音に戻りました。

★ 一般に、高圧Ｂ電源のブロックコンデンサーの代品は今日では大変希少で他のレストア屋さんでは入手できません。このためこれが不良になると他のコンデンサーを並列に追加する方法を採ります。
こうなるとせっかくのMarantz7オリジナルの品位が落ちて価値が薄れてしまうと共に、不良品と並列動作のため後で音漏れや追加したコンデンサーがすぐにダメになるケースが多くあります。

当工房ではこの極めて希少なブロックコンデンサーの新品を確保することができ、オリジナルの価値を損なうことなく良い音を楽しむことができます。

★やはりセレンとブロックコンダンサーが不良でした。
セレンは復刻新品に交換、ブロックコンデンサーも高圧用はφ25、φ35とも新品交換です。

電圧は正常です。　音漏れも無くなりました。

★ アースが浮いているのではないかと思いいろいろ調べましたが、出力ターミナルのBch右がやはり接触不良で浮いています。
それより電源電圧が異常に低く280Vのところが205Vしかありません。セレン後も330Vのところ230Vです。
恐らくセレンが飛んだのでしょう。これに伴って初段φ25ブロックコンデンサーもダメになっている可能性があります。

★ 以前こちらでオールバンブルビー化にレストアしたものです。
今回突然ボリュームを絞っても音が漏れるようになったので修理を依頼されました。

最初の音出しでも音全体が荒れて汚い音に感じます。ボリュームを絞っても音が漏れて、しかも他のチャンネルに切り替えても音が漏れて出てきます。両チャンネルともに出ます。

明らかにボリュームではなく両チャンネル共通の回路で不具合が発生しています。