電源回路です。高圧セレンを交換しました。電解ブロックコンデンサーもオリジナル仕様の新品に交換しました。

電源回路はMarantz7オリジナルの音を決める重要なところです。特に高圧セレンは、音楽の要求する電流の変化に応答性が極めて良く、高い音のスピードに貢献します。Marantz7のきらめくような音はここから来ているのです。

高圧セレンは最近では大きさが異なるいろいろな形が使用されますが、形式によって特性が違います。当工房で使用する高圧セレンはオリジナル初期型純正と同じ特性と形状です。

とても奇麗なシャンパンゴールドのパネルです。ツマミも比較的きれいです。ノブや電源スイッチはMarantz7オリジナル初期型に特有のこげ茶色です。

リヤパネルも大変綺麗です。電源コードはオリジナル純正で良い状態です。

真空管は全てTelefunken ECC83<>有 特性検査済みです。

天板には殆ど傷はありません。左右側面も大変綺麗です。

当工房所有機 Marantz7オリジナル初期型 S/N 14000番台 概要

全てのバンブルビーは元々のオリジナルで完全良品です。少しでも長く良い状態を保つために、当工房では特殊なコーテイングを施しています。
セラミックコンデンサーもオリジナルでこちらの検査では良品です。ここはMarantz7のダイナミックさが決まる重要なところです。バンブルビーや他のコンデンサーに換えるとこの音は出せません。
フォノイコのカソードバイパスコンはMarantz7純正SPRAGUEの新品に交換しました。
これがオリジナルの白っぽく粉を吹いた状態では音にかなり影響が出ます。具体的には電源のレギュレーションに影響し、ラインアンプの音までぼやけてきます。

大変状態の良いMarantz7オリジナル S/N.14000番台です。当工房で完全オリジナル状態にレストアしました。

裏面も完全オリジナルのとても良い状態です。

内部です。当工房の検査では上のバンブルビーはオリジナル状態で全て良品です。この為、長いエージングも効いて極めて味わい深い当時に近い音が堪能できます。 これは奇跡です! 純正クラロスタットもガリも無く良い状態です。

★試聴エージング風景です。


ただ今、エラールのピアノでショパンの曲を聴いています。 心が洗われるような爽やかな調べです。

極めて透明感が感じられ、低音も豊かに出ています。これがミントの音なのです。









低圧セレンをこちらで交換しました。

横一列の小さなコンデンサーはこちらで良品バンブルビーに交換しました。真空管は全て今では貴重なTelefunken ECC83<>有です。真空管試験機で特性検査済みです。