保有機 Marantz7オリジナル15000番台 概要

2018. 2. 23 初掲載

真空管はTelefunken<>有を使用しています。

★音は勿論、いつものオールバンブルビーの音で透明でダイナミックな響きを奏でます。



暫くエージングを繰り返していますが、各部品も全体に馴染んでますます調和の取れた安定した音になってゆきます。

久しぶりにしっかりとした電源回路で聴いたバンブルビーは格別です。
特に中音域がきれいに出ています。

こちらの秘蔵機の10900番台と聞き比べると10900番台の方が少し荒れた感じです。この10900番台もリストアしてもう2年は経っていて、ブロックコンデンサーは純正のままです。このためそろそろブロックコンデンサーを交換した方が良いかも知れません。

本機のようなきれいな音を聴くとこちらの秘蔵機全てに手を加えたくなってきます。






最近こちらでレストアするMarantz7は皆このような形になります。
まるで量産機の様に、これが完璧な各電圧の値を叩き出しているのです。

裏面です。横一列の小さなカップリングコンデンサーもバンブルビーの良品です。
トーン回路の0.33uF/200VカップリングコンデンサーもSPRAGUEのNOSに交換しました。
ヒータ用低圧セレンも復刻の新品に交換です。

★電源のブロックコンデンサーやセレンは全て新品交換です。

★レストア前は一部にバンブルビーが付いていましたが不良もあり、こちらで全て良品に交換しました。
フォノイコのカソードバイパスコンも全て新品のSPRAGUEに交換しました。
本機の電源は劣化が激しく電圧も真空管を駆動させる限界をかなり下回っていました。このため全てのセレンやブロックコンデンサーは交換になりました。
交換後は完璧な値です。

★本機はMarantz7オリジナル初期型の15000番台で貴重な逸品です。
外観はきれいなシャンパンゴールのパネルです。
天板には年代相応の傷が少しありますが概ねきれいな方です。
つまみにも腐食の跡は無く、センターレバーも純正のこげ茶色です。

純正のクラロスタット製メインボリュームとバランスボリュームです。