2020. 11. 26 検査完了
2020. 12. 16 レストア完了

高圧セレン直後の電圧です。292.5Vを表示し、30V程電圧が下がっています。

表面です。フォノイコのカソードバイパスコンを4本ともMarantz7純正SPRAGUEの新品に交換しました。またカップリングコンデンサーも0.1uF/400を交換されていた160Pから元のバンブルビーの良品に交換しました。RIAA偏差のコンデンサーも交換しました。
ラインアンプのカップリングはバンブルビーそのままです。セラミックコンデンサーは純正SPRAGUEの良品に交換しました。
電源回路は高圧セレンを交換しました。


★最初の音出しです。

音はラインは丸いはっきりしない音です。オーナー様のご指摘の通りです。

トーン回路の0.33uFが不良です。セラミックコンデンサーも交換です。

フォノイコは低音が弱く高音がキンキンします。歪はありません。RIAA偏差のコンデンサーと抵抗の交換が必要です。

漏れ電圧を見る限り各カップリングコンデンサーはバンブルビー含め全て良好です。
ただ、0.22uF/400は微妙です。トーンの切替でノイズが出ます。もう少し劣化が進むと交換です。

★レストア後の試聴エージング風景です。


特に劇的な変化は余り感じませんがMarantz7の良い音が出ていて

低音が豊かになったと思います。
また、シャープさも感じられます。











ヒーター電圧です。18.37Vを示しまあまあの値です。こちらも時間経過と共にもう少し上がります。






低圧セレン直後の電圧です。こちらも交換していないので前と同じでまあまあの値です。

高圧B2です。253.7Vを示し良好です。

高圧B3です。234.7Vを示し良好です。

高圧B1です。268.8Vを示し良好です。時間経過と共にもう少し上がります。

裏面です。左下の黄色の純正SPRAGUEのコンデンサーのNOS品に交換しました。これはS/N.10500番台から12000番台まで使われているMarantz7の中では尤も音の良いものです。

★レストア後の各電圧チェックです。

高圧は茶色の復刻セレンに交換しました。

こちらもオリジナルです。こちらも倍程に膨れています。

交換されていないオリジナルです。静電容量が1.5倍に膨れESRが高い状態です。ESRが高くなると音が荒んできます。

裏面です。低圧セレンも交換されています。横一列の小さなカップリングもバンブルビーです。

フロントパネルを触ると少しピリピリするので筐体-N極の漏れ電圧を計りました。 AC47.3Vを示し少し電源トランスの漏電があります。
恐らく長い間低い電圧で使われていたのでしょう。

高圧先頭φ25です。少しESRは高いもののまだ大丈夫です。

低圧φ35です。こちらも概ね大丈夫です。

★フォノイコのカソードバイパスコンです。

★電源を入れる前の各電解ブロックコンデンサーのチェックです。

フォノイコのカソードバイパスコンの1段目はオリジナルのままです。

電解ブロックコンデンサーは先頭φ25だけ交換されています。残り2本はオリジナルです。
高圧セレンも交換されました。

特に問題は無いがもう少し良い音にしたいのでバンブルビー化をご希望です。

★レストア完了です。                                                         2020. 12. 16

低圧セレン直後の電圧です。25.66Vを表示し少し低い状態です。

ヒーター電圧です。18.63Vで少し低い状態です。

高圧B2です。235.5Vでこちらもかなり低い状態です。

高圧B1です。253.2Vでかなり低い状態です。

高圧B3です。216.8Vでかなり低い値です。

交換されている2段目です。両方とも良品です。

高圧2段目です。概ね良好です。

フォノイコ先頭以外のカップリングはバンブルビーです。電源のφ25電解ブロックコンデンサーは純正SPRAGUEに交換されています。高圧セレンも交換されています。フォノイコのカソードバイパスコンの2段目も交換されています。

Marantz7 15000番台 レストア依頼機 Y. S 様 概要

高圧セレン直後の電圧です。325.9Vを示し良好です。

★電源を入れて各部の電圧を計ります。