右のラインアンプの0.01uFに漏れがあります。

ヒーター電圧です。17.74Vでまあまあの値です。

高圧セレン直後の電圧です。310.2Vでやはり低い値です。

低圧セレン直後です。 25.73Vで少し低く出ています。

★各バンブルビーの漏れ電圧を計ります。

高圧B3です。同じく223.4Vで低い値です。

高圧B2です。こちらも242.3Vで少し低く出ています。

高圧B1です。 261.7Vと少し低い状態です。

右側2段目です。容量が2.5倍に膨れて不良です。

右側初段です。こちらは良好です。

高圧初段φ25です。3ブロックとも良好です。

高圧2段目φ35です。こちらも3ブロックとも良好です。

低圧用φ35です。こちらも3ブロックとも良好です。

★フォノイコのカソードバイパスコンです。

2022. 7. 11 検査初掲載
2022. 8. 25 レストア完了

★レストア後の試聴です。

Marantz7オリジナルの当時の音が完全に甦っています。









無信号時の残留ノイズです。見難いですがミリバル表示では左右共0.0006V辺りを表示しています。

こちらは信号の出力波形です。奇麗なサインカーブを映しています。

こちらの左テスターは低圧セレン直後の電圧です。26.28Vで良好です。
右テスターのヒーター電圧は時間の経過と共に上がり18.04Vになりました。

同じく左テスターは高圧B3です。241.7Vで良好です。

交換部品です。

こちらの左テスターは高圧セレン直後の電圧です。333.7Vで良好です。

左テスターは高圧B1です。280.7Vを示し良好です。右テスターは低圧ヒーター電圧です。17.87Vで良好です。この後もう少し上がります。

同じく左テスターは高圧B2です。260.3Vで良好です。

★各電圧を測ります。

裏側です。こちらは姿は全く変りませんがフォノイコの左チャンネルのバンブルビーを良品に交換し、ラインアンプも右チャンネルのバンブルビーを良品に交換しています。

赤茶色のセラミックコンデンサーです。

高圧セレンです。

内部です。殆ど変わりませんがMarantz7純正SPRAGUEのセラミックコンデンサーに交換と高圧セレンを交換しました。

★最初の試聴風景です。

少し高域が強調され粗さも感じられるもののバンブルビーの良い音が出ています。
漏れのあるバンブルビーの影響でしょう。

この他のチェックでも多少部品交換をした方がよい個所もありますが全体には比較的に良い状態を保っています。
恐らく入手時はとても良い状態にレストアされていたことが推測できます。それから時が経ち部分的に劣化が進んで来たようです。









こちらは左のフォノイコ2段目の0.01uFで漏れがあります。

★上の2点以外のバンブルビーはまだ大丈夫です。

左側初段です。こちらは何とか使える程度の状態です。

左側2段目です。こちらも容量が2倍に膨れて不良です。

★電源を入れて各電圧を計ります。

高圧セレンも復刻ですがちゃんとセレンに交換されています。今では復刻セレンも品薄なのでとても貴重です。

内部です。こちらも大変綺麗で殆どオリジナル状態です。 内部の特徴から以前レストアされたのは東京港区のマランツ専門店様と推測します。 相変わらずとても丁寧な仕事をされています。

大変綺麗なMarantz7オリジナル初期型です。手に入れてから長い間メンテをしていなかったのでどういう状態か見て悪いところがあれば直して欲しいとのご依頼です。


★レストア完了です。                                           2022. 8. 25

裏面です。こちらもきちんとオリジナル状態にレストアされています。 低圧のセレンも交換されています。

★電源を入れる前の各電解ブロックコンデンサーのチェックを行います。

Marantz7 S/N 16000番台 検査レストア依頼 概要