画像上の真空管の後ろに横一列4個並んでいる小さなコンデンサーがカップリング用バンブルビーです。
特にこのコンデンサーが劣化しやすく、ほとんどのレストア機は他のコンデンサーで代用しています。
左下2個のシルバーのSPRAGUEコンデンサーも絶縁抵抗無限大を確認しています。

本機は初期型なのでセレン整流器とクラロスタット社製可変抵抗器を使用しています。
この両方とも#7オリジナルの音の奥行きと臨場感のすばらしさを出すための重要なパーツです。
本機のクラロスタットは向こうで一度良品に交換されているようです。そのため初期型ですがリーズナブルな価格帯で出品しました。
音質的にはこちらで立ち上がり角度を調整することによりギャングエラーを抑え、オリジナルと同様にとてもよい音に仕上がったと思います。
また電源回路やイコライザー回路の状態も良く、周波数特性もベストな状態に調整してあります。

真空管は皆さん良くご存知のTelefunkenダイヤ有を６本全てに使用しています。

また本機はご覧の様にとてもきれいな逸品です。
ツマミやリヤパネルも殆ど傷は無くとても奇麗です。(天板に少し傷があります）
電源コードもオリジナル純正で状態も良く、コンセントプラグはマニアの方に人気のカラス口です。
木製ケースも特に目立った傷は無く時代を超えた風格が漂います。(写真の様に一部色あせがあります)