Marantz#7オリジナル 17000番台  概要

本機は1958年から登場し10001〜23000番台まで作られたMarantz#7の中では初期型最終の17000番台で、大変貴重な1台です。

★本機は残念ながら純正クラロスタットや純正良品のバンブルビーではないものの、当工房でレストアして極めて透明感があり、輪郭がはっきりした音に仕上げました。

恐らくこの音を聴くとクラロスタット+バンブルビーのMarantz7オリジナルと遜色の無い良い音であることがわかります。
















電源の抵抗です。黒い高級品です。
低圧セレンも新品交換しました。

こちらはトーン回路のカップリングコンデンサーです。この黄色の純正SPRAGUEはシリーズの中で一番音が良いと言われるSN.11000〜12000番台に付いているものと同じNOS新品に交換しました。
輪郭のはっきりした透明感が味わえます。

音に重要なところはGoldenBlackで固め、プレート抵抗も音の抜けが良い巻き線抵抗に交換しました。軽快で解像度の高い重低音が出ます。

音楽に取って特に重要な中音域を決めるのは電解ブロックコンデンサーの状態です。
本機は全て正規仕様の新品に交換しました。
これを値の違う代品に交換したり追加するとMarantz7の音にはなりません。

★内部です。

フロントパネルは美しいシャンパンゴールドで傷は殆どありません。
天板や側板には殆ど傷はありません。きれいです。

裏面です。こちらの横一列の赤いコンデンサーはMarantz7後期純正のGood-Allで近年名前が変わったTRW製の600V耐圧のものです。
音の抜けが抜群です。
電源にも拘りがあり、各電解ブロックコンデンサーの抵抗は高級品に交換しました。こちらも歯切れの良い重低音が堪能できます。

本機のカップリングコンデンサーはこちらで厳選した音の良いものでレストアしました。
電源回路は高圧低圧セレンを交換し、電解ブロックコンデンサーも3本とも正規仕様の新品に交換しました。
メインボリュームはCTSに交換されています。これはMcIntosh C20に純正のもので音も良いのですが、Marantz7純正クラロスタットでは無いので価格も抑えています。
カソードバイパスコンやセラミックコンは全てMarant7純正のSPRAGUEの新品に交換しました。