全てのバンブルビーを再度単体検査を行いました。やはり全体にかなり劣化しています。
今回は特に問題のある個所を同じバンブルビーに交換しました。
電源は電解ブロックコンデンサーを高圧先頭のφ25のみ交換しています。
フォノイコのRIAA偏差のコンデンサーをマイカコンに交換しました。
交換部品です。
高圧セレン直後の電圧です。 311.0V示し少し良くなったようですが誤差の範囲でやはり少し低い状態です。
裏側です。ラインアンプの小さなカップリングコンデンサーを良品バンブルビーに交換しました。
トーンのカップリングも絶縁不良のためMarantz7純正SPRAGUEのNOS品に交換しました。
内部です。以前どこかでバンブルビーに交換されています。フォノイコのカソードバイパスコンやラインのセラミックコンデンサーも交換されています。
後の検査では基板上の右から4番目が劣化しています。フォノイコのRIAA偏差が崩れて低音が弱く出ます。
★レストア後のエージングを行っています。
最初のガサゴソ音も消えオールバンブルビーの奇麗な音が甦りました。
内側のスポンジを新品に交換しました。
ヒーター電圧です。 18.57Vで変らずまあまあの値です。
低圧セレン直後の電圧です。26.3Vを示し良い値です。
高圧B1です。264.4Vを示し少し上がりました。
高圧B2です。246.4Vでこちらも少し上がりました。
高圧B3です。229.0Vでこちらも同様です。
★それでは再度電源を入れて各部の電圧を計ります。
トーン回路の純正SPRAGUEです。
高圧先頭の小さな電解ブロックコンデンサーを正規仕様の新品に交換しました。
★修理レストア完了です。 2020. 6 5
ノイズの原因がカップリングコンデンサーの劣化の可能性が高いので交換の際、同じ良品バンブルビーに交換を希望されました。
★最初の音出しでは、ご指摘の通り電源投入後数分で音に乗って右側がガサゴソ音が出ます。
上記カップリングコンデンサーの漏れ電圧検査で漏れが検出できます。
トーンのツマミを回すと右側がバツンとスクラッチノイズが出ます。
この為、一部のバンブルビーが劣化しています。
一部で劣化していると言え、やはりバンブルビーの音です。
不良品を交換するともっと良い音になるでしょう。
高圧B2です。245.4Vでこちらもまだ何とか使える状態です。
高圧B3です。226.9Vでこちらも同様です。
★それでは電源を入れて各部の電圧を計ります。
Marantz7 S/N 17000番台です。全体にきれいな状態です。
ヒーター電圧です。 18.19Vでまあまあの値です。
低圧セレン直後の電圧です。25.96Vを示し良い値です。
高圧セレン直後の電圧です。 307.3Vを示し30V程低い値です。
高圧B1です。263.1Vを示しかなり落ちていますがまだ何とか使える値です。
低圧です。良い値です。
高圧先頭φ25です。Leaky表示でリークしています。ESRもかなり高い値です。
高圧2段目です。良い値です。
前回他でのレストアで半田付けが乱雑に施されています。少し手直しが必要です。
こちらの検査では横一列の小さなカップリングコンデンサーの真ん中2本が劣化しています。
★電源を入れる前の各電解ブロックコンデンサーのチェックからです。
電源回路も高圧低圧セレンと電解ブロックコンデンサーを全て交換されています。
Marantz7 17000番台 修理依頼機 Y. Y 様 概要