Marantz7 S/N 17000番台 修理レストア依頼 概要
画像の下のテスターは高圧B1です。267.7Vを示しまあまあの値です。上のテスターはヒーター電圧です。16.12Vを示し少し低い値です。
コンセントN極と筐体間の漏れ電圧です。AC33.40Vで良好です。
★本機のオーナーは拘りが多い方の様なので、後でトラブルを避けるためレストアはお断りしました。
★最初の音出し試聴です。
電源を入れると左右からガサゴソと小さくノイズが出ます。
音は普通に出ていますが暫く聴いていると右左からブーンとハム音が出てきます。
電源を切ると左から大きな音でザザザーとノイズが出ます。
やはり電源のブロックコンデンサーの不良と、どこかのカップリングコンデンサーの不良及び接点不良アース浮きなどいろいろ不具合があるようです。
こちらも1.476Vの漏れがあります。
高圧B3です。233.9Vを示し、良い値です。
★フォノイコのカソードバイパスコンです。
高圧2段目φ35です。ESRが測定限界値を超えて完全に機能していません。
低圧φ35です。一部でLeaky表示でリークしています。
裏面のカップリングコンデンサーもブラックビューティーとコーネルデュブラーに交換されています。
★電源を入れる前の各電解ブロックコンデンサーのチェックです。
電源を切ると右から大きな音でザザザーとノイズが出るので修理を依頼されました。
低圧セレン直後の値です。23.91Vで少し低い値です。
カップリングコンデンサーの漏れ電圧です。1.402Vの漏れがあります。
高圧セレン直後の電圧です。310.0Vで良い値です。
高圧B2です。252.4Vでまあまあの値です。
1段目です。こちらも左右共倍近く膨れています。
2段目で左右共4倍近く容量が膨れて完全に不良です。
★電源を入れて各部の電圧をチェックします。
高圧先頭φ25です。全ブロックでLeaky表示でリークしています。
出力端子が交換されています。
2021. 1. 20 検査掲載
★内部です。
全てのカップリングコンデンサーをブラックビューティーに交換されています。高圧セレンも交換されています。これ以外はオリジナル状態です。