他に修理に出されたようですが、電源トランスがダメで探しても無いのでこちらに修理を依頼されました。
2024. 8. 21 検査
2024. 9. 9 修理途中経過
2024. 9. 13 修理完了
★電源トランスと電解ブロックコンデンサーを交換したので各電圧を計ります。 2024. 9. 9

★まずは電源の電解ブロックコンデンサーのチェックです。



裏面です。 こちらも0.01uFの160Pは残しました。
内部です。 結局残っているバンブルビーは全て撤去し、音の良いUSA仕様のコンデンサーに交換しました。
★修理後の試聴エージング風景です。
透き通った綺麗な音が出ています。
ただ今バッハのブランデンブルグ協奏曲を聴いています。 落ち着いた雰囲気が出ています。
交換部品です。





フォノイコの最終の0.47uFは余り音に大きく影響は無いので元の160Pを残しました。

★修理完了です。 2024. 9. 13

こちらはフォノイコの0.1uFです。17.62Vの漏れです。
ラインの0.22uF/400に左右とも漏れがあります。
こちらの白テスターは高圧セレン直後です。 353.0Vで良い値です。
この高圧セレンは良品です。
こちらの白テスターは低圧セレン直後です。 26.63Vでまあまあの値です。 こちらの低圧セレンはまだ何とか使える状態です。
こちらの白テスターは高圧B3です。 247.9Vで良い値です。

★電源がしっかりしてきたので最初の音出し試聴を行います。
CD入力でラインアンプから少し歪が出て低域が弱く感じます。
フォノイコもRIAA偏差が崩れて粗い音が出ています。
やはりバンブルビーの交換が必要です。




★出力波形を観察すると、本機のボリュームはかなりのギャングエラーがあります。
★まだ残っているバンブルビーのチェックです。



左の白テスターは高圧B1です。286.7Vで極めて良い値です。中央のテスターはヒーター電圧です。 17.98Vを示しまあまあの値です。
こちらの白テスターは高圧B2です。 266.4Vで良い値です。

★言われる通り電源トランスが不良です。恐らく前にメンテされた業者の方は高圧低圧セレンは交換されましたが、電解ブロックコンデンサーは持たなかったのか交換されていません。この電解ブロックコンデンサーの不良から内部がショート状態になり大きな電流が流れて電源トランスが逝ったと推測します。しかも、探してもどこにもMarantz7の電源トランスはありません。この為、巻き替えをしようとケースを開けようとされましたが断念されたようです。或いは、以前トランスの巻き替えをされたかも知れません。そうだとしても結局今回のようにダメになりました。
★通常 Marantz7は電源トランスが命です。もしこのようにトランスが逝ったら代品はほぼどこにも無いので(他では)修理不能となり部品取り機となって葬られます。シリアル番号の若い高額のアンプの場合最悪です。
たまにオリジナルのトランスが出てくる事はあります。こちらでも以前他のショップから取り寄せて交換したことがありますが、そもそもオリジナルトランスも古いものなので、案の定交換した後1週間でダメになりました。
当工房では国内で唯一、特注新品のMarantz7用(100V,117V仕様)とMcIntosh C22用電源トランスをご用意できます。外観や特性はオリジナルとほぼ同じなので交換しても違和感は全くありません。
電源トランスのケースを無理矢理こじ開けた形跡があります。
高圧先頭φ25です。こちらは完全に抜けています。
同じく高圧φ35です。こちらは容量がほぼ0でショートしているようです。このようなブロックがあると電源トランスに大きなダメージになります。
こちらは高圧φ35です。こちらも完全に抜けています。
こちらの右テスターは高圧セレン直後です。こちらも全く電圧が上がっていません。
こちらの右テスターは低圧セレン直後です。こちらも11.73Vと規定の半分以下です。
左の白テスターはヒーター電圧です。電圧が半分以下です。全ての真空管は機能していません。 右テスターは高圧B1です。こちらも174.6Vと規定の半分以下です。
真空管はGEの軍用管を使われています。





こちらは低圧φ35です。このブロックも容量が半分位まで落ちています。



一応メンテはしてあるようです。電源のブロックコンデンサーが全てオリジナルのままです。

Marantz7 S/N 18000番台 修理レストア依頼 概要
高圧セレンを残して電源トランスと電解ブロックコンデンサー3本を交換しました。

★念のため電源を入れてみます。
