Marantz7オリジナル 18000番台  概要

フォノイコのカソードバイパスコンは全てMarantz7純正SPRAGUEの新品に交換しました。カップリングコンデンサーは音に影響するところはフランス製を使い、その他はBLACK CATとGoodAll-TRWを使っています。オリジナルのような良い音に仕上げています。

出力調整ボリュームはCTSのロングシャフトに交換しました。これで安定した音が楽しめます。CTSはMcIntoshの純正です。

電源部は高圧セレン、電解ブロックコンデンサーを2本オリジナル仕様部品に交換しました。特に先頭の小さなφ25のブロックコンデンサーの代品は今では殆ど持っているところはありません。とても貴重なものです。よく壊れるのでこれが無ければ改造に走るしかありません。

内部です。当工房で代品のコンデンサーを使ってレストアしました。とてもよい状態です。電源回路も全てオリジナル仕様の部品に交換しました。
ボリュームはもともとすでに交換してあったので、当工房で音の良いコスモス製にメイン、バランスともに交換し、配線に少し手を加えることによりクラロスタットのように上の方で聴けるようにしました。
フォノイコのRIAA偏差も抵抗とコンデンサーを吟味し、特性をきちんと調整しました。このコンデンサーには音の良いマイカコンデンサーを使用し抵抗はOhmiteを使用しました。
音に重要なセラミックコンデンサーは純正SPRABUEの新品に交換しました。これでMarantz7の猛々しい低音が堪能できます。

ウッドケースにも目立った大きな傷はありません。

裏面です。電源部は低圧のセレンもオリジナル仕様に交換しました。横一列の小さなカップリングコンデンサーもGoodAll-TRWの新品に交換しました。GoodAllのコンデンサーはMarantz7オリジナルの中後期型の純正でとても音の良いものです。

電源コードはオリジナルのままで良い状態です。

Marantz7オリジナル S/N 18000番台です。 外観は殆ど傷や汚れは無くとてもきれいです。シャンパンゴールドのフロントパネルもとてもきれいです。つまみには経年に伴った腐食があります。

★以上のように、音の良い部品に交換することによりオリジナルに近い音が出ています。
また全て新品部品なので当分の間、安定した音が堪能できます。


こちらの試聴でもいつも聴くmarantz7 S/N3桁台オリジナルの音とあまり変わらない良い音に仕上がったと思います。












きれいなウッドケースが付きます。

リヤパネルもとてもきれいな状態です。各入出力端子も良い状態です。出力調整ボリュームは完全に不良だったので交換しました。

天板や側板にも殆ど傷はありません。

本機は1958年から登場し10001〜23000番台まで作られたMarantz7の中では18000番台で、大変貴重な1台です。