2019.10. 7 検査完了
2019.10. 9 レストア完了
★電源投入前の各電解ブロックコンデンサーのチェックです。
内部裏面です。 こちらも低圧整流器をセレンに交換しました。カップリングコンデンサー類は良品なのでそのまま残します。
バランスボリュームも正規の1MΩのコスモス製に交換しました。
★レストア完了です。 2019.10. 9
★最初の試聴風景です。
低域が少し膨らんでいます。
電源投入後のガサゴソ音とピーのノイズは別として、なかなか良い音です。
バンブルビーが活きています。
(漏れ検査では一部で少し電圧漏れがあります)
CDからの音が少しハッキリしないのでセラミックコンデンサーがマイカに交換されているのと電源のブロックコンデンサーの不良の影響もあります。セラミックはセラミックにしないとMarantz7の音にはなりません。
ボリュームがコスモスに交換してあります。これはこれで良いのですが、少し回しただけでいきなり結構な音量になります。
バランスボリュームも交換してあるので、もしかすると値の違うものに交換されている可能性があります。
それでバランスボリュームを検査するとやはり違うものに交換されていました。
上記左画像。
★試聴です。
漸くいつものMarantz7の音が聴けました。
全体に落ち着いた雰囲気でノイズも少なく安定しています。
ボリュームも普通の感触です。
真空管はこちらのMullardから中国管に戻しての試聴でも思ったほど変化はなくまあまあ良い音だと思います。
交換部品です。今回は電源部品の他ボリューム類が多くなりました。
パイロットランプは違う電圧のものが付いていて暗かったので正規のものに交換しました。
低圧セレン直後の電圧です。26.75Vで良い値です。
ヒーター電圧です。19.77Vで非常に良い値です。
高圧B1です。278.1Vを示し良い値です。
高圧B2です。こちらも257.2Vを示し良い値です。
高圧B3です。こちらも236.0Vで良い値です。
高圧セレン直後の電圧です。325.9Vを示し良い値です。
交換したバランスボリュームです。
2本の電解ブロックコンデンサーを交換し低圧セレンの交換しています。
★各部の電圧チェックです。
マッキン純正のCTSボリューム新品です。ねじの部分が長いタイプはめったに無いので貴重です。
セラミックコンデンサーも赤い純正SPRAGUEに交換しました。これでMarantz7の音に戻りました。
電解ブロックコンデンサーは先頭のφ25と低圧用の2本を交換しました。
純正SPRAGUEの新品カソードバイパスコンに交換しました。
やはり正規の状態に戻すとピーと言うノイズは無くなりました。
内部表面です。電源はブロックコンデンサーを2本と高圧セレンを交換しました。
各カップリングコンデンサーはまだ何とか使えそうなのでそのまま残しています。
フォノイコのカソードバイパスコンは4本とも純正SPRAGUEの新品に交換しました。RIAA偏差は検査の結果良品です。
後部パネルの出力調整ボリュームは左右ともどの位置もガリとノイズが出るのでCTSの新品に交換しました。
バランスボリュームを検査すると 0.463MΩの表示で500kΩの物を使用されています。
ここは正規では1MΩなのでやはり違うものに交換されていました。
この為メインボリュームを少し回して入力がアース落ちから離れるとすぐに大きな音が出ます。
高圧B1です。270.7Vとこちらも少し低く出ます。
高圧B2です。249.6Vで少し低い値です。
高圧B3です。231.6Vで同じ様にこちらも低い値です。
高圧のダイオード直後の電圧です。315.4Vを示し少し低い値です。
念の為電源トランスの電圧を計るとAC269.7Vを示します。
少しトランスからの電圧が低いようです。
← こちらはダイオードと電源トランスの出力が低いので、このダイオードの順方向の抵抗値が高く、電圧降下が大きいのではないかと思います。
この交換されたダイオードをセレンに換えると電圧が上がるかも知れません。
高圧先頭のφ25電解ブロックコンデンサーです。Leaky表示で3ブロックともリークしています。
高圧2段目です。少しESRが高いのですが3ブロックとも容量はあり、まだ使えそうです。
低圧です。3ブロック中2ブロックでリークしています。
低圧セレンもブリッジダイオードに交換してあります。
カソードバイパスコンは国産のコンデンサーを幾つか組み合わせてあります。
やはり正規の純正SPRAGUEに交換です。
Marantz7 18000番台です。
特に目立った症状は無いが一度検査をして問題があれば直して欲しいとのご要望です。
最初の音出しでは電源投入後真空管が温まると同時に左から大きな音でガサガサとノイズが出て数秒で止まりましたが、その後キーンと言う小さな音が左だけ出ています。
音は低音がかなり膨らんでいます。
高圧セレンは大きいダイオードに交換してあります。
これだけ大きい物を使うと順方向の抵抗値がかなり大きい筈です。
低圧ヒーター電圧です。18.39Vを示しこちらも少し低い値です。
低圧ブリッジダイオード直後の電圧です。26.4Vを示し良い値です。
内部です。バンブルビーが付いているもののセラミックの所に四角いマイカコンに換えてあり、フォノイコライザーもマイカに交換してあります。
フォノイコのカソードバイパスコンは国産のコンデンサーに換えてあります。ピーと言うノイズはこのカソードバイパスコンとNFBが発振を起こしている可能性があります。
大きなガサゴソ音は裏の出力調整ボリュームのガリです。左右とも出ます。
Marantz7-18000番台 レストア依頼機 M.T 様 概要
最初の音出しの前に真空管を見ると2本だけMarantz7復刻純正の中国管で他はTelefunken ECC83 <>有です。
左から2,3本目でV4,V5が中国管です。
試聴では音に影響するのでこちらのMullardのビンテージ管2本に交換します。
画像の右端2本です。
このMullardの挿入先はV1,V2です。他はTelefunkenです。