漏電していた電源トランスです。

高圧B3です。253.8Vで良好です。

★電源トランス交換後のエージング風景です。

現在の所2時間位経過していますが、特に異常はありません。












特注の電源トランスです。

★電源トランス交換後の各部の電圧を計ります。

漏れ電圧はコンセントN極-筐体間でAC4.88Vで、当然ながら極めて良い値です。

低圧セレン直後の電圧です。24.57Vで良好です。

ヒーター電圧です。18.46Vを示し良好です。

高圧B2です。こちらも少し高い272.0Vを示し、良好です。

高圧B1です。 287.8Vで少し高いですが良好です。

高圧セレン直後の電圧です。327.4Vで良好です。

電源トランスを交換した後の内部上面です。

コンセント「N」極 - 筐体間の漏れ電圧です。AC62.7Vを示しかなり漏れています。

逆相ではAC161.3Vです。

以前こちらでレストアしたものです。1ヵ月位から電源を入れて30分程でバババッと異音が出るようになったので修理を依頼されました。

こちらでもやはり同じ様にかなりの音量で異音が出ます。

測定器で5時間程計測していても何も異変はありません。

★パネルを触るとピリピリ感じるので漏れ電圧を計りました。

高圧B1です。こちらは少し高い値です。特に電源投入時は390V近く上がります。通常よりは30V程高くなります。何だかおかしい。。

ヒーター電圧です。以前レストア完了後は19.68Vと極めて良い値でしたが今回は17.41Vに落ちています。

高圧セレン直後の電圧です。330.9Vを示し特に問題ありません。

低圧セレン直後の電圧です。こちらも以前は26.46Vと良い値でしたが今回は25.76Vで少し落ちています。

2019. 12. 16 掲載 検査完了
2020. 1. 20 修理完了

★この電源トランスは漏電しています。

恐らく電圧低下からヒーター側の巻き線で一部焼損し漏電していると考えます。

トランスの漏電がシャーシーを伝わりコンデンサーの飽和状態で突然放電が始まり、これがスピーカーに出力されるようです。
測定器での計測中は上手く漏電がケーブルから測定器側に逃がした状態が続き、コンデンサーの異常飽和が起きなかったと推測します。


電源トランスの交換が必要です。

★欠品していた特注トランスが入荷し漸く修理完了です。                                         2020. 1. 20

Marantz7 20000番台 レストア依頼機 T.Y様 概要

★各電圧を確認します。