★片側の音が少し小さく感じるので各部を波形でチェックします。
2023. 8. 1 検査
2023. 8. 1 完了
原因はバランスボリュームでした。通常バランスボリュームは殆ど回さないので固着することが多く、カスがローターに付いて音が出なくなることもあります。
最初の音出しでもガサゴソとノイズが出ました。
何度か回すうちにノイズも消え音量も正常になりました。
アース端子が欠落したとのご要望なので、新品のアース端子を取り付けました。
★電源回路は7年前と変わらず良い状態です。
こちらは高圧B2です。こちらも258.0Vで良好です。
7年前に当工房でオールバンブルビー化にレストアしたものです。今回点検を兼ねて検査レストアを依頼されました。
★検査調整後の音出し風景です。
良い音です。特に違和感はありません。
これでまた当分の間安心して聴けるでしょう。
★最初の試聴風景です。
すばらしい音です。7年のエージングが効いています。
デーンと響く低音。カーンと広がるピアノの余韻。極めて透明感が溢れています。
フォノイコの左が少し小さく感じます。少し詳しく見てゆく必要があります。
左の画像は前回交換したバンブルビーの漏れ検査です。
交換したバンブルビーの全てが良好です。7年経っても経年劣化はありません。
左テスターはヒーター電圧です。19.28Vで良好です。右テスターは高圧B1です。275.3Vで良好です。
こちらは高圧B3です。239.0Vで良好です。
高圧先頭φ25です。3ブロックとも良好です。
こちらは高圧2段目φ35です。こちらも3ブロックとも良好です。
こちらは低圧φ35です。こちらも3ブロックとも良好です。
★それでは電源を入れて各電圧を測ります。
裏面です。こちらも前回のままです。
★電源を入れる前に各電解ブロックコンデンサーのチェックです。
7年前と同じ状態です。高圧セレンはダイオードに交換しています。ボリュームも東京コスモスのままで電解ブロックコンデンサーもオリジナルです。
Marantz7 S/N 20000番台 検査レストア依頼 概要