Marantz#7オリジナル 21000番台 概要

内部基板表面から見たオールバンブルビーの良品です。高圧低圧用セレンも見えます。
ボリュームは21000番台オリジナル後期型なので日本の東京コスモス製が使用されています。特に変な色付けが無くきれいな音を出してくれます。

本機の高圧B電源回路のブロックコンデンサーには新品の電解コンデンサーを追加しています。この為高圧の電源電圧は安定し、音にもしっとりとした安定感があります。他の高価な11000番台でも同様にブロックコンデンサーを交換しているため同じ様に安定した高音質を得られています。

こちらのセラミックコンデンサーも純正SPRAGUEに交換しました。このため11000番台にも劣らずしっかりとした重低音と透明感が得られています。


シャンパンゴールドの美しいパネルです。
また本機は後期型ですが、電源回路の高圧低圧ともセレン整流器を使用しています。
セレン整流器は#7オリジナルの音の奥行きと臨場感のすばらしさを出すための重要なパーツです。
音に大きく影響するカップリングコンデンサーは全て初期型に純正で使用されたバンブルビーの良品を使用しています。
このためMarantz#7オリジナルならではの素晴らしい音質が得られています。
リヤパネルや側面は傷も無くとても良い状態ですが、天板には塗装の剥がれや傷があります。
電源コードはオリジナルのままで良い状態です。コンセントプラグはマニアの方に定評のある独特なカラス口です。

真空管をテレフンケンやムラードの良品に換えるとより透明感や臨場感が増し素晴らしい音になります。
こちらの工房では、これまで簡単に調達できる部品を使って安易にレストアされたり、ひどい状態にも拘わらず手を入れずに使われてきたものを、なるべく元の状態になるよう多大なコストを掛けて丁寧に再製しています。

コンデンサーを変更したレストア直後の音は少し荒削りの感があります。これも充分なエージングを行うことにより次第にまろやかで澄み切った音になって行きます。
こちらの工房では長時間のエージングを行うことにより、ビンテージアンプの独特なサウンドに加えひずみの無い澄み切った音を蘇らせています。
部品交換に抵抗を感じる方も安心してMarantz#7オリジナルのすばらしいサウンドを楽しめます。