

Marantz7レプリカ 修理依頼 概要
★レストア後の各電圧をチェックします。
2024. 10. 16 検査
2024. 11. 29 レストア完了
他の方のブログに、以前当工房でレストアし返ってきた#7Rの音を聴いた内容を掲載され、それを見てこちらに修理レストア依頼されました。
そのブログはこちらです。
本機はヤフオクで電源が入らない状態のものを落札されこちらにお送り頂きました。
★以上の検査の結果、電源トランスの交換及び電源回路のブロックコンデンサーの交換が必要です。
状況としては、全くメンテせずに使われていたので運悪く消耗品である電解ブロックコンデンサーの先頭がショートし、連鎖で次のブロックコンデンサーもショートして電源トランスまで逝きました。このとき瞬時に電流値が上がったのでヒューズが飛ぶ前に電源トランスが断線したと考えます。
この状態では日本マランツさんでは代替のトランスや電解ブロックコンデンサーを持たないので修理不能と言われます。この為ヤフオクに出品されたのでしょう。
当工房では本体が存在すればどんな状態でも元通り直せます。
今回は他の方のブログの様に良い音になるようにレストアを依頼されました。
裏面も全くメンテの手が入っていません。


★レストア後の試聴エージング風景です。
本機に付いている真空管は復刻#7用のマランツのロゴが入った中国管です。
これは音が良くないので当工房ストックのTelefunken ECC83 <>有 で試聴しています。
いつもの良い音が出ています。
左右の出力波形のチェックです。綺麗な波形が出ています。周波数特性も良好です。
当工房ストックのTelefunken ECC83 <>有 です。
残留ノイズの測定です。こちらも極めて良好です。
こちらの左テスターは高圧B3です。 232.8Vで良い値です。
こちらの左テスターは高圧B2です。 254.3Vで良い値です。
左の白テスターは高圧B1です。 274.8Vを示し極めて良い値です。中央のテスターはヒーター電圧です。こちらも18.65Vで良い値です。
電源回路の抵抗は殆ど1Wタイプに交換し音の抜けを良くしています。
裏面です。こちらのカップリングコンデンサーもUSA仕様に交換しています。
電源回路は電源トランスを#7k, 復刻#7用純正トランスの良品に交換しました。高圧用ブロックコンデンサー2本をオリジナル仕様の新品に交換しました。
レストア後の内部です。全てのカップリングコンデンサーはいつもの黒いUSA仕様に交換しました。フォノイコのカソードバイパスコンも純正SPRAGUEの新品に交換しました。
メインボリュームとバランスボリュームを音の良い東京コスモス製に交換しました。



交換部品です。電源トランスやボリュームなど珍しい部品も交換しました。



コンピューター解析で高周波歪み等のチェックです。








★ 漸くレストア完了です。 2024. 11. 29
こちらは低圧φ35です。こちらは3ブロックとも良好です。
こちらは高圧2段目φ35です。何と!こちらも全ブロックで容量が抜けています。内部抵抗も無いに等しい状態です。



電源回路の電解ブロックコンデンサーのチェックです。まずは高圧先頭φ25です。全ブロックで完全に容量が抜けています。
電源が入らないとの事なので、まずは電源トランス1次側巻き線のインダクタンスを測ります。測定値の通りインダクタンスは安定せず不定値であり1kHzの交流抵抗値も不定です。この為、電源トランス1次側の断線と断定します。ヒューズは切れていません。


内部です。完全に復刻のオリジナル状態です。