Marantz7 レプリカ 修理依頼 概要

内部です。全てのカップリングコンデンサーを交換しました。フォノイコのカソードバイアパスコンも#7オリジナル純正SPRAGUEの新品に交換しました。セラミックコンデンサーも#7オリジナル純正SPRAGUEの新品に交換しました。電源回路は電源トランスと高圧側の電解ブロックコンデンサー2個をオリジナル仕様の新品に交換しました。

高圧の電解ブロックコンデンサーが2本とも泡を吹いています。

★電源を入れる前に各電解ブロックコンデンサーのチェックです。

2022. 2. 22 検査
2022. 4. 5 修理完了

★各電圧です。

★修理後の試聴エージング風景です。

繊細な中高音、ずっしりと響く重低音。


良い音になりました。












交換部品です。

高圧B3です。 239.7Vを示し良好です。

高圧B2です。 253.6Vを示し良好です。

低圧ブリッジダイオード直後です。 28.27Vで少し高めですが良好です。

ヒーター電圧です。 19.64Vで良好です。

高圧整流ダイオード直後です。312.0Vで良好です。

高圧B1です。 277.5Vを示し良好です。

横一列の小さなカップリングコンデンサーも#7オリジナル純正GoodAll-TRWの新品に交換しました。

★修理後の各電圧チェックです。

裏面です。

基板の上のカップリングコンデンサーは全て音の良いUSA製に交換しました。

代品新品の電源トランスです。

フォノイコのカソードバイパスコンの2段目です。容量が低くなっています。ESRも少し高くなっています。

★以上の結果、電源回路の高圧側電解ブロックコンデンサーが2本とも抜けて不良です。また電源トランスも内部でショートし漏電しています。電源トランスの交換が必要です。

各カップリングコンデンサーは特に問題ありません。
フォノイコのカソードバイパスコンがそろそろ不良です。

今回オリジナルに近い良い音になるようにご希望されているのでこちらで良い音のコンデンサー類に交換したいと思います。

ヒーター電圧です。 17.14Vでこちらも少し低い値です。

低圧整流ダイオード直後です。 24.79Vで少し低い値です。

高圧整流ダイオード直後です。 309.2Vでこちらも少し低い値です。

高圧B3です。 231.4Vでこちらも少し低い値です。

高圧B2です。 247.9Vで少し低い値です。

★電源を入れ、フロントパネルを触るとピリピリと感電します。この為、まず筐体とコンセントの漏れ電圧を測ります。

高圧2段目の2ブロック目です。こちらも完全にに抜け切って機能していません。ESRが異常に高い値です。

低圧のブロックコンデンサーです。こちらは3ブロックとも大丈夫です。

こちらもフォノイコのカソードバイパスコンの先頭です。こちらは逆に容量が膨れています。

★電源を入れて各電圧をチェックします。

Marantz7 レプリカです。25年程大事に使われて来ました。今回ノイズが出るようになったので修理を依頼されました。


★在庫切れで手配していた電源トランスが漸く入荷したので修理が完了しました。                 2022. 4. 5

高圧整流ダイオード直後が低く出ていたので電源トランスの高圧電圧を調べました。AC274.3Vでこちらも少し低い値です。
恐らく電源トランスの1次側がショートしています。

高圧B1です。 264.9Vで少し低い値です。

こちらは筐体 - コンセントL極間です。 漏れ電圧AC157.6Vと危険な状態です。
電源トランスの交換が必要です。

筐体 - コンセントN極の漏れ電圧です。AC71.9Vとかなり漏電しています。

高圧先頭φ25です。3ブロックとも抜け切っています。

高圧2段目φ35です。こちらも完全にに抜け切って機能していません。ESRが異常に高い値です。

内部です。全くメンテされていない状態です。