★レストア後の各電圧チェックです。

Marantz7R 修理レストア依頼 概要

電解ブロックコンデンサーはオリジナル仕様に交換しました。復刻#7とは形状が違います。この為ベースごとアッセンブリー交換になりました。

評判の良いUSA仕様のカップリングコンデンサーです。

2024. 1. 6 検査
2024. 1.29 レストア完了
2024. 1.31 再調整

裏面です。トーン回路最終のカップリングコンデンサーを、こちらもまだ良品が付いていましたが音の良いものに交換しました。これで直接音声信号が通るカップリングコンデンサーは全て復刻オリジナルから音の良い代品に交換になります。これで評判の良くない復刻セブンの音ではなくなります。

★フォノイコのカソードバイパスコンです。

裏面です。こちらも手付かず状態です。

トーン回路最後の0.33uF/100をフランス製のSolen Fastに交換しました。

★漸くいつものMarantz7の音になりました。復刻セブンでもここまで聴かせてくれます。




ただ今、レコードでグリークのピアノ協奏曲イ短調 作品16 を聴いています。 スカーン!と通るピアノが湖面に広がります。
音の通りは抜群です。低音もおどろおどろしく響き渡ります。 Marantz7の音です。











余りわからないと思いますがこちらの防忘録として撮りました。フォノイコのRIAA偏差コンデンサーを付いていた物はまだ良品でしたがマイカコンに交換しました。

念のため真空管も試験機で測ります。全てまだ充分使えます。

交換部品が増えました。


★再調整完了                                               2024. 1. 31

一昨日にレストア完了し試聴エージングを続けていましたが、どうも納得がいかず音を聴きながら部品を交換していました。
いくら復刻セブンとはいえ、当工房でオリジナルに使う部品でレストアすればそれ程オリジナルと音が違うことはありません。
当然周波数特性やRIAA偏差特性は良好でした。しかし測定器では表せない何かが、いつものセブンと違うのです。

音の張りや輝き、残響の伸びです。



★レストア後の試聴エージング風景です。

なかなか良い音になりました。












こちらの左テスターは低圧整流ダイオード直後です。27.58Vで良好です。

こちらの左テスターは高圧整流ダイオード直後です。329.7Vで良好です。

こちらの左テスターは高圧B3です。237.5Vで良好です。

交換部品です。今回は電解ブロックコンデンサーはアッセンブリーで交換しました。

残留ノイズです。ほぼ0に近い値です。

こちらはフォノイコです。RIAA特性もきちんと合っています。

レストア後のラインアンプ出力波形です。綺麗な波形が出ています。

左の白いテスターは高圧B1です。275.2Vで良好です。左中央のテスターはヒーター電圧です。19.22Vで良好です。

こちらの左テスターは高圧B2です。254.2Vで良好です。

横一列の小さなカップリングコンデンサーはMarantz7オリジナル純正GoodAll-TRWの新品に交換しました。

オリジナル仕様の電解ブロックコンデンサー用にアルミベースと端子台も交換しています。これでオリジナルと同等です。

裏面です。

抜けていたセラミックコンデンサーはMarantz7純正SPRAGUEの新品に交換しました。

内部です。姿ががらりと変りました。カップリングコンデンサーに加え電源のブロックコンデンサーをオリジナル仕様に交換しました。

★レストア完了                                               2024. 1. 29







★音の確認です。

言われるとおり中高音が歪んで割れるような音です。フォノイコも低音が出なく中高音がキンキンしています。ボリュームの音漏れもあります。
電源を始め各カップリングコンデンサーの劣化が進んでいます。










こちらの白いテスターは低圧整流ダイオード直後です。こちらは26.91Vでまあまあの値です。

こちらの白いテスターは高圧整流ダイオード直後です。こちらも321.6Vで少し低い値です。

こちらの白いテスターは高圧B2です。こちらも250.3vと少し低い値です。

高圧2段目φ35です。こちらは3ブロックとも良好です。しかし先頭と同じ年月が経っているので、いま何とかまだ使えそうでも、この後すぐにダメになるかも知れません。

高圧先頭φ25です。3ブロックとも抜けています。

低圧のブロックコンデンサーです。こちらも3ブロックとも抜けています。

★まずは各電解ブロックコンデンサーのチェックからです。

内部です。全くメンテの跡がありません。各部品は変色してかなり劣化が進んでいるようです。

きれいなMarantz7レプリカです。最近音が少し割れるようになったので修理レストアを依頼されました。

最初の音出しチェックの前に念のため左右の出力の残留ノイズを測ります。左右とも少しノイズが出ています。

こちらの白いテスターは高圧B3です。こちらも227.9Vと少し低い値です。

右の白いテスターは高圧B1です。 269.8Vを示し少し低い値です。左テスターはヒーター電圧です。こちらも18.78Vで少し低い値です。

上記4箇所とも良好です。

★電源を入れて各電圧をチェックします。