2022. 5. 30 検査
2022. 7. 7 修理完了


★ 漸く修理完了です。                                                       2022. 7. 7

電源トランスを交換し試聴を行うと普通に音は出たのですが、時折プチッ、パチッと小さなノイズが出ます。
電源トランスのショートで真空管だけではなく回路にも損傷がありました。その個所の特定に時間が掛かっていました。

★フォノイコのカソードバイパスコンです。

内部です。殆どメンテされていません。

★修理後の試聴エージング風景です。

ビルエバンスをノリノリで聴いています。

オリジナルでは無くてもこれだけの音を出してくれます。素質の良いアンプです。










筐体-コンセントN極間の漏れ電圧です。 AC1.144Vと良好です。

こちらの右テスターは低圧整流ダイオード直後で 27.35Vと良好です。

こちらの右テスターは高圧整流ダイオード直後で 358.6Vと良好です。

テスターの左からヒーター電圧、高圧B電圧。右テスターは筐体-コンセントN極間の漏れ電圧です。

交換部品です。電源トランスや電解ブロックコンデンサーの他に回路内損傷個所の抵抗類とヒーターが切れた真空管です。

こちらの右テスターは高圧B2で 256.2Vと良好です。

白いテスターはヒーター電圧で19.21Vを示し良好です。右テスターは高圧B1です。 278.1Vを示し良好です。

こちらも右テスターは高圧B3で 232.7Vと良好です。

電源トランスの交換風景です。

電源が正常になり各真空管も正常にヒーターが点灯しています。

★修理後の各電圧チェックです。

電源トランスと電解ブロックコンデンサーを新品に交換しました。

筐体-コンセントN極間です。 AC100.1Vを示しかなり漏電しています。

★4本とも良い値です。

★ヒーター電圧が異常に高いので真空管が心配になりケースを外してみました。
やはり音の出なくなったフォノイコのLchの真空管のヒーターが切れています。他の真空管も異常に明るい状態で今にも切れそうです。

今回の状態は電源トランスの1次側ショートにより2次側の全ての電圧が高くなり、特にヒータ電圧が異常に高くなったことにより真空管のヒーターが切れ始めました。またこの低圧回路の電解ブロックコンデンサーも異常電圧によりパンクしています。

電源トランスの交換及び低圧の電解ブロックコンデンサーの交換が必要です。






 

こちらは筐体-コンセントL極間です。 AC197.3Vを示しかなり漏電して危険な状態です。

高圧B3です。こちらも258.6Vとかなり高い値です。

ヒーター電圧です。こちらも22.56Vで異常に高い値です。

低圧整流ダイオード直後です。28.10Vでかなり高い値です。

高圧整流ダイオード直後です。389.6Vとこちらもかなり高い値です。

高圧2段目φ35です。こちらも3ブロックとも良い値です。

低圧φ35です。こちらは3ブロック中2ブロックでOL表示でパンクしています。

フォノイコのLchの音が出なくなったので修理を依頼されました。

高圧B2です。こちらも276.2Vとかなり高い値です。

高圧B1です。297〜300Vを越えます。かなり高い状態です。

★電源を入れて各電圧を測ります。

高圧初段φ25です。概ね3ブロックとも良い状態です。

裏面です。こちらも全くメンテの跡がありません。

★電源を入れる前の各電解ブロックコンデンサーのチェックです。

Marantz7k 修理依頼 概要

★フロントパネルが触るとピリピリと感電するので漏れ電圧を測りました。