2023. 2. 12 掲載
2023. 2. 21 修理完了


★修理完了です。                                     2023. 2. 21

内部は以前と同じです。目視では特に目立った問題は無さそうです。電源を入れると瞬時にヒューズが飛びます。

交換した特注電源トランスです。

元の電源トランスの単体チェックです。1次側の直流抵抗値です。3.1オームを表示しやはりショートしています。通常は20Ω以上あります。

左端のテスターは高圧B1です。287.9Vを示し良好です。中央のテスターはヒーター電圧です。17.99Vを示し良好です。右テスターは高圧セレン直後です。341.3Vを示し良好です。

出力波形も奇麗です。

電源トランス交換後、各電圧を測ります。

元の電源トランスを外して新しく特注トランスを組み込んだところです。

★以上の測定結果から、恐らく経年劣化で電源トランスの1次側巻線が切れて2次側の電圧が全て低く出ています。

電源トランスの交換が必要です。



4年前に当工房から購入頂いた Marantz7kです。ヒューズが飛ぶので修理を依頼されました。

★修理後の試聴エージング風景です。


歯切れのいい、良い音が出ています。







電源トランスの1次側のインダクタンスとインピーダンスを測ります。
3.705mH 48.2Ωでこちらも異常に低い値です。







参考に、当工房にある他のMarantz7の電源トランス1次側を測ってみます。
4.622H 25.1kΩです。

中央のテスターはセレン直後の高圧B電圧です。192.0Vで異常に低い値です。右テスターは低圧A電圧のセレン直後です。こちらも1.439Vで異常に低い値です。

電源回路のトランスからの配線を外して計測している所です。

電源回路の配線を外し無負荷状態でトランス2次側の電圧を測ります。

Marantz 7k 修理依頼 概要