Marantz7k 修理依頼 概要

無信号時のノイズを拡大しています。上段はノイズ発生源、下段はこの後の増幅後の出力段です。

入力信号のサインカーブにノイズが乗っています。ラインアンプ2段目のカップリングコンデンサーです。

2022. 8. 25 検査
2022. 9. 24 修理完了

★修理完了です。                                      2022. 9. 24

念の為各電圧を確認します。左テスターは高圧B1で277.5Vを示し良好です。
右テスターは低圧ヒーター電圧です。こちらも18.16Vを示し良好です。

★修理後の試聴エージング風景です。

今回カップリングコンデンサーをUSA仕様の音の良いものに換えたので、音はとてもピュアでバンブルビーのように抜けるような音に変わりました。

パワーアンプはWestern 350B pp で、Marantz7の澄み切った音が冴え渡ります。







 

交換部品です。パイロットランプも暗かったので新品に交換しました。

基板上のコンデンサーを全て交換しました。フォノイコの全てとラインアンプの前段をUSA仕様の音の良いものに交換しています。ラインアンプ最終カソードフォロア後のカップリングは音に厚みを付けるためにMarantz7純正GoodAll-TRWのウエスタン仕様に交換しています。また、フォノイコのカソードバイパスコンデンサーを全てMarantz純正SPRAGUEの新品に交換しました。

経年劣化でアースが浮いているところがあったのでRCA端子に渡りを掛けました。

内部です。基板上のカップリングコンデンサーを全て音の良いものに交換しました。


筐体 -コンセントN極間の漏れ電圧です。
AC52.5Vを示し、まずまずの値です。

約1ヵ月前に修理したMarantz7kです。前回は電源が不良だったので電源トランスの交換などかなり大掛かりになりましたが他の回路はまあまあの状態だったので特に手を加えていませんでした。
今回は電源は良い状態ですが下記検査ではラインアンプのカップリングコンデンサーが劣化してノイズが発生しているようです。

ラインアンプのカップリングコンデンサーの信号をオシロで映しています。

内部は前回と同じ状態です。#7kなので純正で赤茶色のGood-Allのコンデンサーが使われています。