Marantz7k 修理依頼 概要

2021. 1. 5 検査初掲載
2021. 1. 13 修理完了

高圧の整流ダイオード直後の電圧です。328.9Vで良好です。

20.7Ωを示しかなり低く出ています。

通常Marantz7の純正トランスは40Ω以上ある筈なのでやはり1次側でショートしているようです。

★電源を入れてみます。

★試聴エージング風景です。

伸び伸びとしたMarantz7らしい良い音が出ています。













低圧の整流ブリッジダイオード直後です。26.93Vを示し良好です。

交換部品です。

高圧B3です。239.7Vを示し良好です。

高圧B2です。258.9Vを示し良好です。

上の白いテスターはヒーター電圧です。19.5Vを示し良好です。下のテスターは高圧B1です。こちらも279.8Vで良好です。

★電源を入れて各電圧のチェックです。

特に大きく変ってはいませんが電源トランスを特注品に交換しました。


★早速修理完了です。                                                  2021.1.13

こちらは高圧ダイオード直後です。370.3Vをしめし、こちらも異常に高い値です。
通常は320V程です。

★状態としてはやはり電源トランスの1次側のショートにより2次側の出力電圧が異常に高くなっていました。

持主に聞くと、このアンプは前の持主が組まれた後殆ど使わずに長い間眠っていたそうです。
コンデンサーと違って、普通電源トランスは使わなければ劣化することは無いので、経年劣化ではなく何らかの原因で巻線のショートに至ったのではないかと考えます。



こちらは低圧のブリッジダイオード直後の電圧です。32.11Vでこれも異常に高い値です。
通常は25〜27V位です。

最後にコンセントN極-筐体管の漏れ電圧を調べます。何と!AC147.5Vを示しかなり漏電しています。L極間ではAC230Vを超えています。

上の白いテスターはヒーター電圧で、下のテスターは高圧B1です。
まずヒーター電圧は28.11Vを示し異常に高い値です。標準値は19.8Vです。
高圧B1は333Vを示し、これも異常に高い値です。標準値は280Vです。

低圧φ35です。一部のブロックでLeaky表示でリークしています。ESRも少し高いようです。

高圧2段目φ35です。先頭ブロックの容量が高く出ていますが、これは追加の電解コンデンサーを加えた値です。
このブロックコンデンサーは問題無いようです。

高圧先頭φ25です。一部のブロックでLeaky表示でリークしています。ESRも高いようです。

★こちらも電源を入れる前に電源トランスの巻線抵抗を計ります。

★一応電源を入れる前の各電解ブロックコンデンサーのチェックからです。

★こちらは自分で各部品を交換して音の違いを聴き比べているマニア方のMarantz7kです。

今回各電圧を計ると異常に高い事に気が付いたので修理を依頼されました。

症状を伺うと電源トランスの1次側のショートにより2次側が高くなったと推測しています。
電源トランスの交換が必要です。