電源回路はダイオードを高圧セレンに交換し、電解ブロックコンデンサーは3本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。
Marantz 7k レストア依頼機 概要
こちらの左白テスターは高圧B3です。238.6Vで良い値です。
こちらの左白テスターは高圧B2です。261.4Vで良い値です。
内部です。こちらはオーナー様の希望でカップリングコンデンサーはGood-Allのままで、以前こちらから購入頂いたMarantz7kのUSA仕様のコンデンサーのものと聴き比べを行いたいそうです。この為、電源回路等の不具合箇所のみのレストアとなります。
★レストア完了です。 2023. 10. 7
こちらの白テスターは高圧B3です。228.7Vでこちらもかなり下がっています。
2023. 9. 27 検査
2023. 10. 7 レストア完了
★電源が良くなったので音も非常に綺麗なよい音になりました。繊細な中にしっとり感が漂いやさしい音です。
★レストア後の試聴エージング風景です。
交換部品です。
残留ノイズを測定しています。左右とも2mVと非常に良い値です。
出力波形のチェックです。綺麗な波形が出ています。周波数特性や歪率も問題ありません。
こちらの左白テスターは低圧セレン直後です。27.26Vで非常に良い値です。
こちらの左白テスターは高圧セレン直後です。333.1Vで良い値です。
左の白いテスターは高圧B1です。280.7Vと非常に良い値です。右テスターはヒーター電圧です。こちらも19.22Vと非常に良い値です。
フォノイコのカソードバイパスコンデンサーを2個交換しました。ラインのセラミックコンデンサーも純正SPRAGUEの新品に交換しました。
電源トランスが少しカタコトと動くのでナットの間にスプリングワッシャーを取り付けています。
電源回路はこちらもブリッジダイオードから低圧用セレンに交換しました。
★レストア後の各電圧チェックです。
裏面です。
★最初の音の確認です。
今回はオーナー様が持って来られたので一緒に検査と試聴を行っています。
オーナー様も感じている通り、酷い音です。
高圧のブロックコンデンサーが完全に抜けているので、脈流が回路に乗り汚れた音になっています。トランジスターアンプの音に聴きなれた方はこれでも普通の音に聴こえるかもしれませんが、我々真空管アンプの極めて澄み切った音に慣れた耳では雑音に感じます。
この後オーナー様には、ただ今こちらで売り出し中のMarantz7オリジナル S/N 3桁台やオールバンブルビー機の良い音を充分堪能して頂きました。
こちらの白テスターは低圧整流ダイオード直後です。26.16Vでまあまあの値です。
最近ヤフオクで整備済みを落札されましたが、音が悪いのでレストアを依頼されました。 外観は大変綺麗なアンプです。
こちらの白テスターは高圧整流ダイオード直後です。315.6Vでこちらも少し下がっています。
こちらの白テスターは高圧B2です。248.5Vでこちらもかなり下がっています。
左の黒テスターはヒーター電圧です。18.44Vでまあまあの値です。右の白テスターは高圧B1です。267.2Vでかなり下がっています。
★左右とも2段目の100uFの容量が低くなっています。
★電源を入れて各電圧を計ります。
高圧先頭φ25です。こちらは3ブロックとも完全に容量が抜けています。
高圧2段目です。こちらは3ブロックとも良好です。しかし、後の低圧も完全に抜けているので、近いうちにこれも不良になる事が予想される為3本とも交換をお勧めします。
低圧φ35です。3ブロックとも完全に抜け切っています。
★フォノイコのカソードバイパスコンです。
裏面もとても綺麗な配線です。
★まずは各電解ブロックコンデンサーのチェックからです。
内部です。かなり几帳面な方が組まれたようです。きちんと配線してあります。