Marantz7k 修理依頼 概要

2021. 8. 10 検査
2021. 8. 19 修理完了

ご要望がありました中のスポンジを貼り換えました。

電源トランスを外して単体検査です。未使用品と比べ各値は同じなので電源トランスは正常です。


電解ブロックコンデンサー交換後の各電圧です。全て非常に良い値です。

★修理完了です。                                       2021. 8. 19

最終的には高圧先頭のφ25電解ブロックコンデンサーのリークでした。ここはよく壊れるところで他のレストア屋さんではかなり前から持っていません。
この他、高圧2段目の電解コンデンサーや低圧セレンも交換しました。

★結局、高圧セレンは大丈夫でした。

真空管を全部外して電源を入れてもヒューズは飛びます。つまり内部回路異常でも真空管ヒーターの異常でもありません。
残るはやはりトランスが逝ったのでしょうか?

(2021. 8. 11)
高圧セレンを交換して、外したセレンを単体で検査しました。

逆方向です。無限大を表示します。このセレンは正常です。

★どうやら何らかの原因で高圧セレンが飛んだようです。

取り敢えず高圧セレンを交換して各回路のチェックを行います。









同じく高圧セレンの逆方向です。 390.6kΩの導通があります。これは不良です。

同じく電源トランス2次側インダクタンスと1kHzのときの交流抵抗です。4.8Hと121.1kΩで良いようです。


電源回路の抵抗値です。無限大です。いつもは30MΩ位あるので何だか変です。

昨年6月に当工房でレストアしたMarantz7kです。今回ヒューズが飛ぶようになったので修理を依頼されました。

★試聴エージング風景です。

良い音が出ています。








順方向です。4.3MΩで正常です。






高圧セレンの順方向の抵抗値です。 36.9kΩです。値が小さいようです。



電源トランス2次側直流抵抗値です。 133.2Ωです。




同じく電源トランス1次側のインダクタンスです。710.5mHで良いようです。


電源トランス1次側 1kHzでの交流抵抗値です。1.26kΩで大丈夫のようです。